鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

リスクと金利

株式、国債や投資信託などの金融 商品を多くの人が利用するようになり、 リスクとリターンは正比例している ということも多くの人に認識されて いると思います。 すなわち、リターンが多くなるほど 投資のリスクも大きくなるという ことです。 ところで、銀…

バカ正直な営業

先日、オーダーメイドスーツを販売 している株式会社museの代表 取締役を務める、勝友美さんのご著書 「営業は『バカ正直』になればすべて うまくいく」( http://amzn.to/2w57iXB ) を拝読しました。 この本で最も心に残ったことばは、 次の部分です。 …

評価損の計上のタイミング

これは、よく、税理士の方からきかれる のですが、顧問先の決算書に回収不能の 売掛金があったとき、銀行はどう判断 するのかというお問い合わせを受ける ことがあります。 結論から言えば、回収不能の売掛金の 金額を利益から差し引きます。 (したがって、…

石ころを千円札で包む

先日、ベストセラー「千円札は拾うな」 ( http://amzn.to/2vHWwXU )の著者で、 旧ワイキューブの元社長の安田佳生さんが Podcast番組( https://goo.gl/72PWKv )で 次のようなことをお話しされておられ ました。 「石ころを100円で売るために、 販売促進費…

頭に入っている

今回も、当然すぎるということについて 書きます。 事業の改善のお手伝いをしている会社の 経営者の方と、よく、次のような会話を します。 「貴社の事業計画書はありますか?」 「それは、私の頭に入っています」 「貴社の資金繰表はありますか?」 「それ…

中小企業は弱者か

今回は、中小企業白書に記載されて いた、中小企業政策に関する内容に ついてご紹介します。 まず、中小企業白書の一部を抜粋 した文書をご紹介します。 「中小企業従事者についても、実質 的な所得水準、生活水準が向上して おり、中小企業と大企業の格差は…

棚卸資産の評価

今回は、単純に、棚卸資産の評価に ついて説明します。 棚卸の評価については、評価基準、 評価方法、評価単位という3つの 評価に関するルールがあります。 このうち、評価基準と評価方法は、 言葉だけでは違いが分かりにくい ものですが、評価基準とは、ど…

ステークホルダーも組織の一員

ステークホルダー(利害関係者)とは、 会社の事業に関わる人(組織)を指し ます。 より具体的に示せば、顧客、株主、 銀行、仕入先、行政機関、地域社会 などです。 ところで、会社を組織としてとらえた とき、その組織に所属する人はどう いう人たちでし…

経営者保証を外すには

最近、自社の融資取引の条件となって いる、経営者の保証を解除するには どうすればよいかという相談を受ける ことがあります。 まず、どのような会社は経営者の 保証なしに融資をしてもらえるのか という目安は、中小企業庁と金融庁が 公表している、経営者…

強気の折衝は得策ではない

私が銀行勤務時に渉外係で融資先を 訪問していたときのことですが、 半数以上の融資先の経営者からは いつも叱られていました。 叱られる内容は、礼儀作法や、その 会社のローカルルールを守ること、 銀行の融資姿勢や金利の高さなど、 様々でした。 確かに…

経営戦略と経営戦術

きょうは、私が指摘するまでもなく、 至極当然のことを書きたいと思います。 事業改善のお手伝いをしている中で、 その会社が、なぜ、なかなか改善が できないのかということを考えると、 多くの場合、最終的には、そのような 会社は、場当たり的な活動が多…

銀行は粉飾を見抜くことはできるか

今回は、銀行は融資先の粉飾を 見抜くことができるかどうかと いうことについて述べたいと 思います。 なお、あらかじめお断りして おきたいのですが、融資先の 粉飾については、人それぞれに 考え方があるので、この記事は、 私ひとりが考えているものであ…

ルールを生かすためのルール

エビ加工会社の株式会社パプアニュー ギニア海産という会社の工場長を 務める、武藤北斗さんの著書「生きる 職場」( http://amzn.to/2vadpdM )を 読みました。 パプアニューギニア海産は、出勤・ 退勤時間は自由、嫌いな作業はやらな くてよいという取り組み…

透明性の高さが健全性の高さ

先日、たまたま機会があって、平成 12年ころにベストセラーとなった、 「チーズはどこへ消えた?」 ( http://amzn.to/2ttyWf8 )という 本を読みました。 物語のあらすじは、2匹のねずみと 2人の小人が迷路の中で暮らして いて、いつも誰かが置いてくれる…

会計リテラシー

あまりよい例ではないのですが、 貸手責任というと、私は、東日本 大震災の直後の、当時の国務長官の 発言のことを思い出します。 すなわち、「銀行の電力会社への 債権放棄が賠償支援法案提出の条件 となる」という主旨の発言を後日 撤回したことです。 (…

あえて1番にならない

私はこれまで、会社の業績を高める には、部分最適ではなく、全体最適を 目指すようにしましょうと伝えてきて います。 部分最適とは、会社の一部の都合を 優先させることで、全体最適とは 会社全体の業績がうまく行くように 考えて意思決定することです。 …

利益を増やすには

私が事業の改善のお手伝いをする ときは、どうすれば利益を増やす ことができるのかということを、 クライアントの経営者や幹部の 人たちと考えます。 とはいえ、基礎的な方針は、どの 会社も同じです。 それは、商品の価格を値上げする ことです。 しかし、…

創業の準備はものだけでは足りない

創業後に、当初の計画より事業がうまく いかない会社の経営者の方から、よく 相談を受けます。 その原因は、売上が見込みより少ない ことや、他社との競合が予想より 厳しいということがあげられます。 そして、もうひとつは、創業段階での 準備は、「もの」…

社外コミュニケーション

私が、銀行勤務時代、および、 コンサルタントとして活動している ときを通して、「銀行は自社のことを よく理解してくれない」という不満を 持つ中小企業経営者の方と多くお会い してきました。 結論から述べると、そのような 経営者の方たちは、銀行職員に…

社員が社長をリークできる会社

広島県に株式会社21という眼鏡を 販売している会社があります。 http://www9.two-one.co.jp/ この会社は、たくさんの報道機関が 同社のユニークな経営方針を報道 しているので、すでにご存じの方も 多いと思います。 この会社で私が最も興味を持った こと…

従業員満足度で顧客満足度を実現

前回に引き続き、宝田圭一さんのご著書 「地域でいちばんピカピカなホテル」 ( http://amzn.to/2t04rNT )から感銘を 受けたことについて述べたいと 思います。 宝田さんは、「お客さま満足度よりも 先に、従業員満足度を上げる」と 述べておられます。 従業…

社長は決定する人で社員は実行する人

西日本で5つのホテルを運営している 株式会社川六の社長を務める宝田圭一 さんが書かれた本、「地域でいちばん ピカピカなホテル」 ( http://amzn.to/2t04rNT )を読んで たいへん感銘を受けましたので、 今回は同書の内容についてご紹介 したいと思います。…

悟りジプシー

かつて放送されていたバラエティ番組の ぶっちゃけ寺にご出演されていた、 倉敷市の高蔵寺住職の天野高雄さんが、 ご自身がパーソナリティを務めるラジオ 番組で「悟りジプシー」について批判 しておられました。 「悟りジプシー」とは、いろいろな ところへ…

事業を大きくするには

私の知人の税理士さんに、急速に事業を 拡大している方がいます。 その方の特徴として、目標とする先輩 税理士さんの事務所を見学し、よいと 思ったことを、自分の事務所でも 採り入れているということです。 その方とは私も親しくしていただいて いるので、…

業界の常識を疑ってみる

銀行が3時にシャッターを閉める ことを疑問に思う方は多いと 思います。 これについて、銀行の職員は、 よく、「銀行法施行規則で銀行の 営業時間は3時までと定められて いる」と説明することがあります。 実は、この説明は適切ではあり ません。 銀行法施…

事業を改善するときに足りないもの

私が中小企業の事業の改善をお手伝い するときに、よく苦心することが あります。 それは、その会社の役員・従業員の 方が、仕事を増やされたり、いままで とは違ったことをさせらりたりする ことは避けたいと考えるという ことです。 確かに仕事を増やすと…

予防治療

私の知り合いの歯科医さんに、予防 歯科に力を入れている方がいます。 すなわち、虫歯を治療することよりも 虫歯にならないようにするよう、 一般の方たちを啓蒙しています。 そもそも、だれも虫歯にはなりたく ないわけですから、歯科医としての ニーズを虫…

適切な事業運営は数値の裏付けが必須

私は融資申請のお手伝いをしばしば 依頼されるのですが、多くの場合、 最初に行うことは、赤字、または、 業績が不振な原因の調査です。 もちろん、私が調査しなくても、 経営者の方は、赤字や業績不振の 原因を説明してくれます。 しかし、その場合であって…

潜在意識と日報

私は心理学の専門家ではないのですが、 顧問先の経営者の方々によい方向に成長 して欲しいという考えから、心理学的な 面からも働きかけをすることがあります。 とはいっても、それほど複雑なこと ではありません。 理想とする目標と現在の乖離を認識して も…

部外者の経理部長は避けるべき

ある経営者の方から教えていただいた のですが、融資の申し込みを支援する ある会社では、支援の依頼をされた 会社の経理部長の肩書をつけて取引 銀行に出向き、その会社の経営者に 代わって融資の申し込みをするという ことをしているとききました。 すなわ…

重要性が緊急性に駆逐されないためには?

今回は、これまで私が何度か述べてきた ことですが、ボストンコンサルティング グループのシニアパートナーの秋池玲子 さんがお話しされておられる「緊急性が 重要性を駆逐する」ということについて 述べたいと思います。 これは解説するまでもないと思い ま…

銀行からの真の評価は5年目以降

創業後、5年程度の会社は、よほど 業績が悪くない限り、銀行から 融資のセールスを受ける機会が 多いと思います。 それは、創業のための制度融資や 制度保証充実しているということと、 融資額があまり大きくないという ことが要因だと考えられます。 これ…

百尺竿頭進一歩

群馬県太田市にある瑞岩寺住職の 長谷川俊道さんが、ご自身のご出演する ポッドキャスト番組 ( https://goo.gl/owMPaf )で、「百尺 竿頭進一歩(ひゃくしゃくかんとう しんいっぽ)」という言葉について お話しされておられました。 この言葉の意味は、百尺…

ナレッジマネジメント

今回は、ナレッジマネジメントについて 書きたいと思います。 とはいえ、ナレッジマネジメントは やや複雑な考え方なので、どういった ことで有用なのかということを書くに とどめ、詳しくは、拙著「図解で わかる経営の基本いちばん最初に読む 本」( http:/…

クイックレスポンスの薦め

私は銀行勤務時代、渉外係を約10年間 務めましたが、実は、性格が外交的では ないということもあり、営業活動は得意 とは言えませんでした。 しかし、少なくとも、苦情にはならない ように努め、そのひとつが、すぐに 返事をするということでした。 逆に言…

組織の肝は管理活動

最初に、ちょっと固いのですが、 フランス人の鉱山技師でもあり 経営学者でもある、ファヨールの 管理過程論について述べます。 ファヨールは、著書「産業ならびに 一般の管理」で、会社の活動は次の 6つに分類されると述べています。 (1)技術活動 (2…

PDCAの実践こそ経営者の役割

私が事業の改善のお手伝いをしている 会社さまには、簡単なバランス・スコア・ カード(BSC)を導入してもらってい ると、これまで何度かお伝えしています。 この、BSCの実践で、最も大切な ことは、じょうずにPDCAを行う ことができるかというこ…

名前だけの株式会社にならないために

創業時の融資の相談を受けるときに、 会社を設立した方がよいか、個人事業 主の方がよいかという相談を受けます。 しかし、そのような方は、ほぼ、会社を 設立することを決めています。 しかも、合同会社ではなく、株式会社を 選択します。 その理由は、株式…

言行一致

「実は、痩せたいと思っている」と 私がお話しをしても、どれくらいの 方が信用してくれるでしょうか? 私のフェイスブックページには、 時々おいしそうな料理の写真が アップロードされているので、 「それだったら、あんなにたくさん 料理を食べなければよ…

ISO9001の薦め

私は、事業の改善をお手伝いする会社 には、ISO9001の導入をお薦め しています。 ISO9001そのものについては 専門書に解説を委ね、この記事では、 なぜISO9001を私が薦めるのか ということについて述べます。 まず、ISO9001につ…

銀行は融資先の何を審査するのか

融資を申し込んだ中小企業経営者の方 から、「銀行は自社の事業のことを ぜんぜんわかってくれない」という 不満をよくきくことがあります。 実は、これは、ある意味、当然です。 なぜなら、銀行の融資審査は、事業は あまり見ていないともいえるからです。 …

事業と会計

私は専門的に中小企業の財務面での お手伝いをしていることから、多くの 会社の決算書を見させていただく 機会があります。 決算書は当然のことながら記載する 内容には規則があり、内容そのものは どの会社の決算書も同じです。 (もちろん、会社によって数…

運転資金とは

銀行へ融資の申し込みをするときは、 当然のことですが、事業資金が不足する からです。 融資の目的が、機械や設備を購入する ためのものは設備資金と言われますが、 それ以外は、いわゆる、運転資金と 呼ばれています。 ところが、運転資金の融資の申し込み…

事業計画とは

事業計画という言葉は多くの方が口に していますが、具体的にはどのような 内容が必要なのかということまで は分からないという方も少なくあり ません。 とはいえ、事業計画には、どのような 内容を盛りこまなければならないのか という規則はないので、目的…

補助金は万能ではない

最近は、景気浮揚策として、ものづくり 補助金や、小規模企業持続化補助金など、 たくさんの補助金が登場しており、 私にも補助金に関するお問い合わせが 多く寄せられています。 補助金は、融資と違って、受け取った お金は返さなくてもよいということが 最…

管理会計の薦め

私は、中小企業の融資申請のご支援を させていただくことが多いのですが、 実は、何か特殊な技術を持っていると いうことはありません。 実際に、私のようなものを頼らずに、 独力で銀行から融資を受けている 会社は圧倒的に多いでしょう。 業績がよい会社は…

セルフエンプロイーとビジネスオーナー

セルフエンプロイーとビジネスオーナーは 「貧乏父さん金持ち父さん」の著者として 有名な、ロバートキヨサキさんの著書、 「キャッシュフロークワドラント」 ( http://amzn.to/2tgfeE2 )に登場する 言葉です。 ロバートキヨサキさんの記述の主旨は、 「お金…

メインバンクを持つことの薦め

一般的にメインバンクとは、ある会社が 複数の銀行から融資を受けているときに、 その中で融資額が最も大きい銀行のことを 指します。 しかし、日本には、メインバンク制という 慣行があります。 これは、メインバンクは、融資先の業況が 大きく傾いたときは…

プロセスを指示する

今回も、多くの方が分かっていると考えて おられるものの、コンサルティングをして いる中で、なかなか実践することが難しい と私が感じていることについて述べたいと 思います。 それは、経営者の方が従業員の方に対して 具体的な行動を指示するということ…

決算書作成の目的

このような方はあまり見かけませんが、 私は、これまでに、「会社の決算書の 作成は、税務署のために、すなわち、 納税のために行っている」と考えている 経営者の方に何人かお会いしたことが あります。 これは、冗談ですが、日本の中小企業の ほとんどが「…