鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

なぜ値下げをしてしまうのか。

中小企業の経営者の方々は、どちらかと いうと、自社製品・商品の値下げを したがる人が多いと感じています。 その一方で、私が説明するまでもなく、 価格競争は強者の戦略です。 中小企業が必ずしも弱者とは言えせんが、 経営資源の少ない会社は、価格競争…

責任の取り方

先日、配信された、瑞岩寺住職の長谷川 俊道さんのポッドキャスト番組で、ゲスト としてご出演されたいた、弁護士の鳥飼 重和先生が、会社の責任の取り方について お話しされておられました。 ( ご参考→ https://goo.gl/kBdAvR ) 具体的には、平成25年に…

社内コミュニケーションの徹底

よく、経営者の方は「徹底的にやれ」と いう言葉を口にすると思います。 では、この徹底的とはどういう意味で しょうか。 大辞泉によれば、「中途半端でなく一貫 していること。すみずみまで行き届く こと」と書いてあります。 しかし、私は、この大辞泉の記…

醬油の量り売り

あたりまえのことなのですが、昭和20 年代は、醤油を買う時は、ふたのできる 瓶か缶を酒屋さんに持って行って、 酒屋さんにある醤油の樽から、醤油を 量り売りしてもらっていたということが、 先日、あるテレビ番組で放送されて いました。 いまからは想像…

キャリアパスを示す

中小企業の経営者は、よく、思った通りの 人材が集まらない、育たないという不満を 持っておられますが、その一方で、万策が 尽きているわけではないと私は考えて います。 これは意外なことですが、従業員の方に、 どういった人材を必要としているのか、 ど…

細則主義から原則主義へ

最初は、国際会計基準について書きます。 日本の会計基準と国際会計基準の大きな 違いのひとつは、日本の会計基準が細則 主義であるのに対し、国際会計基準は 原則主義であるということです。 細則主義というのは、細部まで規則で 定めるという考え方です。 …

なぜ正攻法か

ありていに言えば、私はこれまで正攻法で ない方法を使ってでも、融資を受けらえる よう銀行を説得して欲しいという依頼を 受けたことが何度かあります。 結論としては、いずれも断りました。 そのため、私を評価しない人も少なくない ようです。 では、私は…

売上を得ることと稼ぐことと

よく、「年商5億円を目指す」とか、 「利益で5,000万円を稼ぎたい」と いう目標を口にする経営者の方がいます。 このような目標をもつことについては 問題はないのですが、今回は、売上を 得ることと、稼ぐということは違うという ことについて書きた…

ビジネスも融資も手続きではない

自社の事業を手続きと思っている人は 少ないと思います。 顧客が、自社製品を購入するときは、 顧客が注文をして、自社が注文を受けた 製品を引き渡し、顧客から代金を受け取る という流れは手続きですが、それは、 事業の本の一部分であり、本質的なことは…

コンサルタントは教えたがり?

先日、私が出張から帰る電車の中で、 見知らぬ乗客の方が、「先日、ゴルフ 練習場に行ったら、『頼まれない レッスンはしないでください』という 注意書きがあった」とお話しされて いました。 きっと、ゴルフ愛好家で、腕のいい人が、 ゴルフ練習場に行った…

携帯電話の功罪

携帯電話は、20年くらい前から普及 してきましたが、ほんとうにすばらしい 道具だと思います。 単に、外出先でも電話ができるという だけでなく、短文のメッセージを送る ことができたり、スマートフォンでは 動画を観たり、電子メールの受発信が できたり…

株主総会への出席の薦め

私は、知見を広めるために、上場会社の 株主総会に出席することがあります。 (もちろん、株主総会に出席できるのは 株主に限られるので、事前に、最低購入 代金が少なくてすむ株式を選んで買って おきます) 最近の株主総会で感じることは、株主の 利益を強…

貸手責任

貸手責任という言葉をときどききくことが あると思いますが、誤って理解している 人がいるのではないかと思い、今回は、 貸手責任について述べたいと思います。 とはいえ、私は貸手責任の明確な定義を 見つけることはできませんでした。 言葉からすると、融…

業種と業態

業種については、多くの方がご存知と思い ますが、一方で、業態についてはどういう ものをさすのかということについては、 あまり明確になっていないと思います。 中小企業庁のWebPageでは、次の ように定義されています。 「業種とは食料品店、衣料…

固定費を管理する

固定費というと、売上高が変わっても、 金額が変わらない費用ということは 多くの方がご存知と思います。 そのためか、固定費はコントロールも しにくい費用というイメージを持って いる人も多いと思います。 しかし、最近は、必ずしもそうとは 言えなくなっ…

手段と目的の取り違い

先日、正しい理解をしていないために、 バランス・スコア・カード(BSC)に 対して批判的な人とお話をしました。 その方の話の内容はここでは記載しません が、こちら(→ https://goo.gl/02Pz09 ) のカルビーさんの失敗事例のようなことを 行っていたよう…

事業の評価と会社の評価

ときどき、「現在、自社は赤字だが、 これを挽回するために、新しい事業を始め ようと思い、そのために必要となる資金を 借りるために、銀行に融資の相談した。 しかし、銀行は、会社が赤字だから新規の 融資には応じられないと回答された」と いうご相談を…

外部性の及ぶ範囲の縮小

外部性とは、経済学の用語で、会社の事業 活動の及ばない外部に影響を与える性質の ことです。 例えば、自動車メーカーは、自動車を提供 することで、自動車による便益を与える ことができますが、その一方で、自社が 製造した自動車が出す排気ガスで、自社…

銀行の営業情報

銀行の業務は、預金、融資、送金(決済) が主なものですが、最近は、営業情報の 提供にも力を入れているようです。 これを利用している人も少なくありま せんが、まだ、利用している人の方が 多いようですので、今回は、銀行の営業 情報について書いてみた…

執行役と執行役員

今回は、指名委員会等設置会社の執行役と、 監査役会設置会社の執行役員について説明 します。 まず、執行役と執行役員について説明する 前に、指名委員会等設置会社と監査役会 設置会社について説明します。 日本の会社法では、会社の統治形態に よって、指…

経営計画書が担保

小山昇さんの著書、 「無担保で16億円 借りる小山昇の実践銀行交渉術」 ( http://amzn.to/2rk6SdG )という本 には、次のようなことが書かれています。 「武蔵野(小山さんが社長を務める会社) が最大16億円も無担保で借りることが できたのは、『経営計…

銀行の融資の形式

今回は、銀行の融資の形式について説明 します。 銀行の融資の仕方は、(1)手形貸付、 (2)証書貸付、(3)当座貸越、 (4)商業手形の4つの種類があります。 (1)手形貸付 融資を行うときに、融資先から手形を差し 入れてもらう融資のことです。 …

銀行の種類

今回は、知っているようで意外と知られて いない、銀行の種類について書きたいと 思います。 まず、銀行、信用金庫、信用組合の違いを 説明します。 銀行は、銀行法に基づく株式会社で、 資本金10億円以上、かつ、内閣総理 大臣の免許が必要です。 銀行の…

組織の定義

組織を知ることは、会社経営者にとって 重要なことということは、多くの方に 認識されていると思います。 そこで、会社経営者向けに、組織に関する 多くの書籍が発売されていたり、組織に 関する多くのセミナーが開かれていたり します。 その中で、組織とは…

商売冥利

松下幸之助さんのご著書「商売心得帖」 ( http://amzn.to/2r6rbLs )に、お菓子屋 さんのお話しが載っていました。 これは、松下さんが知人から聞いた話と して書かれており、具体的には次の通り です。 すなわち、ある町のお菓子屋さんに、 身なりのみすぼら…

コンサルティングの上手な依頼法

私ごとで恐縮ですが、最近は、創業補助金 などの補助金の申請のご相談を多く受ける ようになりました。 この補助金のご相談のニーズは、大きく わけて3つあります。 (1)補助対象事業が採択されるような 説得力の高い事業計画を作成するための ご支援 (…

値下げの要請は課題の先送り

いま、大手運送会社の荷物の取扱量が増え すぎて、値上げをせざるを得ないことに なったという報道が、毎日、行われて います。 これについては、私は、運送会社にも 問題があると思っているのですが、 利用する側も、運賃を安くして欲しい という要請を強く…

経営戦略の対象と目的

会社にとって経営戦略は大切だという ことは、多くの方が考えていることだと 思います。 しかし、経営戦略にはどういうものが あり、どういう経営戦略を自社が採る べきかというところまで検討している 中小企業はあまり多くないと、私は 感じています。 そ…

見えないものを見せる

きょうの記事の内容は、すでに多くの方が 実践してていることと思います。 先日、黄色い帽子の自動車専門店で、 タイヤ交換を依頼してきました。 単なるタイヤ交換なら、タイヤを交換 すれば、それで依頼された仕事は終わり なのですが、そのお店では、作業…

コアコンピタンスとUSP

最近、会社の強みを指して、コアコンピ タンス、または、USPという言葉が 使われているのですが、私としては おかしい使われ方だと思うので、今回は 両者について解説したいと思います。 まず、コアコンピタンスとは、米国の 経営学者のハメルと、インド…

長嶋選手のバット

靴下の製造・販売をしているタビオ株式 会社( http://www.tabio.com/jp/ )の 越智直正会長が、かつて、つぎのような ことをお話しされておられました。 すなわち、「長嶋選手(現、読売巨人軍 終身名誉監督)のバットを買ってきても、 ホームランを打つこと…

土俵の真ん中で相撲をとる

「土俵の真ん中で相撲をとる」というのは 稲盛和夫さんの言葉です。 かつて、稲盛さんの知人の経営者が、 手形の決済があるのに、そのための資金が なかなか集まらず、苦労の末に資金を かき集めて手形を落としたということを 自慢話にしているのを聞いたそ…

リースの薦め

融資のご相談を受ける際は、私はリースを 利用することを薦めています。 その理由を説明する前に、リースは多くの 方がご存知とは思いますが、その特徴を 述べたいと思います。 リースは、法律上は賃貸借契約ですが、 リース物件は、前もってリース会社が リ…

事業部制組織とカンパニー制組織

今回は、事業部制組織、カンパニー組織、 そして持株会社について説明します。 まず、それぞれについて説明します。 最初の事業部制組織は、米国のGE社が 導入したと言われています。 事業部制組織が導入された背景には、 会社の規模が大きくなったという…

なぜ利益を得なければならないのか

「会社は利益を得なければならない」と いうと、ほとんどの人は当然のことと 考えると思います。 では、「なぜ、会社は利益を得なければ ならないのか?」という理由については 明確なものはあまり聞いたことはありま せん。 そこで、今回は、私が考える、会…

社長とCEO

「社長」という肩書は日本人にとって それほど珍しくない肩書ですが、最近、 「CEO」という、わかるようでわから ないような肩書をつけている方が増え ました。 この、CEOについては、専門書や 解説書では「最高経営責任者」という 説明をしていますが…

融資の裏技は会社の課題の先送り

私ごとで恐縮ですが、私は、毎年、人間 ドックを受診するたびに、節度ある生活を 続け、健康的な体質を目指してくださいと 注意されます。 これは至極当然のことです。 ましてや、暴飲暴食を続けても太らない ようになる薬があるなどとは考えも しません。 …

リーダーシップと会社の業績

リーダーシップについては、さまざまな 研究が行われていますが、リッカートの その中で、私が面白いと思ったものに、 米国の心理学者である、リッカートの 唱えた、システム4理論があります。 リッカートは、リーダーシップによる 組織の管理システムを次…

決算書の作成は誰のために行うのか?

私が融資のご相談を受ける会社は、業績が あまり芳しくない会社が多くを占めます。 そこで、そのような会社が融資を受け られるようになるためには、赤字の原因、 その対策、今後の見通しを添えて、銀行に 融資を依頼することになります。 ところが、その会…

部分最適から全体最適へ

私は、よく、どんな仕事をしているのか 分からないと言われます。 「経営者である社長の仕事のお手伝いを しています」と述べても、抽象的なので、 イメージがしにくいと思います。 具体的には、そのお手伝いのなかの ひとつをあげると、組織としての会社の …

大企業勤務の薦め

起業をした方の中には、いったん、 大企業に勤務されたのちに、独立したと いう方が少なくありません。 起業するには、必ずしも大企業に勤務する 経験が必要ではありませんが、可能で あれば、大企業に勤務することをお薦め したいと思います。 では、なぜ、…

経営者は結果で評価される

私が、かつて、知見を広めるために、組織 能力開発のセミナーを受講していました。 そのセミナーの参加者の中に、ある会社の マネージャーのような方が参加していて、 質問時間にながながと質問をしました。 質問の内容は、自分が所属する会社の 部下はこう…

にわとりとたまご

1か月ほど前まで、大阪府にある国有地の 小学校のへの払い下げで、国中が騒がれて いましたが、そのなかで、にわとりと たまごの話に例えて、次のようなことが 話されていました。 すなわち、敷地の払い下げは、小学校の 設置の見込みがないと認めてもらえ…

プロフェッショナルの矜持

先日、親類のご主人に不幸があり、都内で 葬儀に参列してきました。 その葬儀を手配した葬儀社は、テレビ 番組に何度か取材を受けている会社だった のですが、意外に、喪主のご夫人は不満を 持っていたようでした。 その不満というのは、葬儀の運営にひとつ …

他人事ではPDCAは失敗する

先日、ある経営者の方から、PDCAが うまく行かない理由について問われ ました。 これに対し、私は、私の経験から、次の ように答えました。 すなわち、PDCAがうまく行かない 会社は、経営者の方がPDCAに飽きて しまうからというものです。 なぜ…

経理規定は信頼性を高める

「労なくして銀行から融資を受けたい」と 考えている経営者の方は多いようですが、 その一方で、そのための対策をとる会社は 意外と少ないと考えています。 私は、会社が信頼を得るためには、 きちんとした決算書を作成することだと 考えています。 決算書が…

営業マンは道具ではない

私は「売上を得られる営業マンがほしい」 という考え方を経営者の方は持つべきでは ないと考えています。 なぜなら、そもそも自力で売上を得られる 営業マンは、サラリーマンにはなる必要が ないからです。 経営者としては、能力の高い営業マンを 雇いたいと…

イライラには才能が隠れている

私が銀行で渉外係をしていたときのこと ですが、お取引先のある建設会社を訪れて いたとき、普段は穏やかな社長が、急に 怒り出しました。 社長が怒ったのは、社屋の社長の席から 見える会社の敷地に、ちょうど資材を 運んできたダンプカーに対してでした。 …

例外業務

私が銀行に勤務し、約10か年は営業店の 渉外部門で働いていました。 その後、本社に異動となり、事務部門に 配属されました。 渉外部門から事務部門への異動は、よい ことであるとは思うのですが、例は少ない 異動でした。 ところで、会社で、新しい施策を…

顧客とのコミュニケーション

経営コンサルタントの木戸一敏さんが、 木戸さんのポッドキャストで次のような ことをお話しされておられました。 (ご参考→ https://goo.gl/VwBBdW ) すなわち、木戸さんがリフォーム会社の 社長だったころ、夜勤のある顧客から、 家のリフォームを依頼さ…