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鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

立ち話をしない

どの本なのかは覚えていないのですが、稲盛和夫さんは従業員の方などと廊下での立ち話はしないようにしていると、本に書いておられました。それは、かつて、稲盛さんと従業員の方との間で、片や報告した、片やきいていないということがあり、それが会社の大きな損失につながったことがあったからだそうです。そこで、稲盛さんは、従業員の方とお話をするときは、廊下などで立ち話をせず、きちんと座って相対してお話をするようにしているそうです。

実は、これを実践することは簡単なことのようで難しいことだと思います。私の経験で話をして恐縮ですが、私がサラリーマン時代に上司に報告をしようとしても「今じゃないとだめなのか」とよく言われました。上司の方も忙しいので、目の前の課題で手いっぱいという状況は理解できたので、私としてはタイミングを見計らって報告をおこなうようにしていました。ただ、報告があまり遅くなると問題になることもあるので、急ぐときは報告したい内容の要旨をメモ書きにして渡すようにしていました。

しかし、逆のことはなかなか期待できません。私が部下から遅滞なく報告を受けたいと思っている一方で、「こちらのタイミングを見計らって報告しろ。急ぐ内容はメモにしして出せ」と部下に要求しても、そのようなことをしたら、報告そのものを面倒がり、そして報告が滞るようになるでしょう。だから、稲盛さんは立ち話をせずに、すわって相対して報告を受けるようにしたのであり、そのこと自体は実は労力の要ることだと考えています。

経営者の方や管理者の方は、やりたいことがたくさんあると思うのですが、実はこのような組織運営にたくさんの労力が割かれてしまいます。人の上に立ちたいと考えている人は、このような組織運営も必要だということをあらかじめ認識しておくことが必要でしょう。

 

 

図解でわかる 小さな会社の経営戦略 いちばん最初に読む本

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