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鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

とんがる

私が銀行で働いていたときは、バブル経済がしぼむ時期でした。このバブル経済が頂点に達するときは、当時のある都市銀行の頭取が「向こう傷を恐れるな」という指示を出して、融資を拡大していたことは良く耳にします。とはいえ、悪い意味で向こう傷を恐れないことは歓迎できませんが、かといって、失敗しないことを優先し、何もしないということはもっと避けるべきでしょう。

実のところ、私も銀行で働いていたことから何かに挑戦することは大切だと思っていたのですが、バブルがしぼんだ時代は、あまり新しいことに挑戦させてもらえませんでした。その理由は、失敗しないことが最優先される風潮があったことと、若い世代に新しいことを始められて手柄をとられたくないというねたみがあったと私は感じています。(これは、私の個人的な見解なので、そうではないと反論する方もいるであろうということを付言しておきます)

私のことはさておき、私が中小企業経営者の方にコンサルティングするときは、とんがることを進めています。表現方法はいろいろありますが、ニッチ戦略とかブルーオーシャン戦略、ランチェスター第1法則などに該当するでしょう。いまや大きな会社でさえ、かつての小さな会社の戦略をとるようになってきている時代において、中小企業はさらにとんがった戦略をとらなければ、競争に勝つことはできないでしょう。

このようなことは、私が書くまでもなく、多くの方に理解されていることだと思うのですが、実際にはとんがったことをしようとする中小企業経営者の方は少数派だと感じています。戦略を考える時点では同意するものの、いざ実践となると先延ばしされてしまうことの方が多いと感じています。先延ばしする理由や背景は別の機会に述べるとして、コンサルタントの仕事は、戦略を示すことよりも、スタートラインでスタートを切れない経営者の方の背中を押すことに比重があると感じています。

 

 

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