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鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

融資利率2%の意味

銀行から融資を受けている
中小企業は多いと思いますが、
融資利率はどれくらいで
しょうか?

もし、2%の利率であれば、
まあまあ満足できると
お感じではないでしょうか?

ところで、この2%という
利率はどうして決まるのかと
考えたことはあるでしょうか?

恐らく、多くの経営者の方は、
日本銀行によって
マイナス金利政策が
実施されているから、
この程度になるのでは?と
考えるでしょう。

その考え方は間違いでは
ありません。

ただし、
融資利率が決まる要因は、
金利の相場だけでは
ありません。

大雑把に分けると、
(1)調達コスト
(2)事務コスト
(3)信用コスト
(4)銀行の利益
です。

(1)調達コストは、
すなわち、預金金利ですが、
現在は、ほぼ0%ですから、
実際にかかるコストは、
(2)事務コストと
(3)信用コストです。

そして、(2)事務コストは
一定ですから、融資利率に
大きく影響している要因は、
(3)信用コストです。

これは、
万一、融資が返済されない
リスクを見積もって決める
コストです。

例えば、融資利率が2%のとき、
(1)調達コストと(4)銀行の利益を
それぞれ、0%、
(2)事務コストを1%とすると、
(3)信用コストは1%ということに
なります。

これは、融資額が1億円のとき、
100万円は返済されないという
意味です。

または、100万円を100社に
融資していると、1社は返済して
もらえなくなるということです。

信用コストが1%というのは、
おおよそ正常先(黒字の会社)に
対して見積もられるコストです。

ですから、
金利2%で融資を受けられる会社は、
銀行からみて、
倒産する確率が今後1年間で1%と
評価されているということです。

ところで、
多くの中小企業経営者の方は、
「うちの会社はつぶれる
はずがない」と、考えて
事業経営に臨んでおられる
ことでしょう。

それは当然です。

しかし、銀行から見て、
「信用コスト1%の融資先」
として見てもらうには、
1年以内に倒産する確率が
1%と判断してもらわなければ
なりません。

ですから、単に、
「うちは倒産しません」と
銀行に言うだけでは
銀行は納得しません。

自己資本比率が70%とか、
当期利益率が20%の
会社であれば、
銀行は決算書を見ただけで
すぐに低金利で融資をして
くれるでしょう。

でも、もし、
自己資本比率が低かったり、
利益率が低い場合は、
「なぜ、うちの会社は
倒産しないのか」ということを
論理的に説明することが
必要です。

銀行も、目利き能力を
高める努力をしていますが、
銀行の判断力だけに頼らずに、
自ら説明するようにすることが
大切でしょう。

 

 

 

 

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