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鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

定量評価は定性評価につながる

よく、銀行の融資審査について

「融資先の評価を行うときは

定量評価に偏らず、定性評価も

採り入れなければならない」と

批判されることがあります。


そのこと自体に間違いはないのですが、

定性評価とはなにかという点について、

銀行側と融資を受ける側で、

認識がかけ離れていると

感じる時があります。


例えば、

融資を受けたい会社の経営者の方が、

「前期は赤字を計上したが、

当社のポテンシャル(潜在能力)を

評価して、融資に応じて欲しい」

という説明をしたとします。


社長とすれば、自社の能力に自信を

もっておられると思いますが、

これだけでは融資をしたいと

感じられる説明にはなりません。


自社に、ポテンシャルがあるなら、

なぜ、それが前期の業績に

反映されなかったのかという

疑問が残ります。


単に、

ポテンシャルがあるというだけでは、

融資に応じられる要因にはなりません。


しかし、

自社の製品は、業界のコンペで

何度も入賞しているが、

たまたま前期は、

主力販売先の倒産により、

売上が減少してしまった、


その反省を踏まえて、今期は、

販売先の範囲を他県に拡げて

売上の拡大に努めている。


その結果、現在、

引き合いが5件来ている。


というような説明があれば、

この会社のポテンシャルを

認めてもらえるでしょう。


定性評価そのものは否定しないものの、

定量評価と比べて、定性評価の結果は、

主観的な部分が、

比較的多くなってしまいます。


ですから、

銀行は、定量評価に軸足を置き、

定性評価はその補足的に利用しています。


定性評価を説得力のあるものとするには、

それが、業績(=定量評価)に

結びついていることが必要です。


短期的には

そうならないこともありますが、

長期的には、

定量的な要素は定性的な要素を

高めるものとなっていなければ

なりません。


決して、

定量評価は低いが定性評価は高いと

いうことはありません。


銀行に対して、

定性的な要素を評価してもらおうと

することは問題はありませんが、

自社の業況の改善に、どのように

影響するのかという部分まで

説明するようにすることが大切です。

 

 

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