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鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

赤字の仕事


事業改善のお手伝いしている会社で

よく問題となることが、赤字の仕事を

やめることができないというものです。


赤字の仕事をしていたら、累積損失額が

増えてしまうので、受けるべきではないと

いうことは誰でも分かります。


でも、このようなことをしてしまう

経営者の方は、赤字だからという

理由で仕事を断れば、受注できる

仕事が減ってしまう。


そうなると、事業の全部、または大部分が

停止してしまい、従業員の方の士気が

さがるということを避けようとしている

ようです。


このようなことが起きてしまう理由には、

おおよそふたつの理由があると

私は考えています。


そのひとつは、粗利益があることを

受注の判断としていることです。


たとえば、90円で仕入れたものを

100円で引き合いがきたとき、

粗利益が10円得られるという

理由で応じてしまうことです。


もちろん、これも多くの方が分かって

いることではありますが、その粗利益が

固定費を吸収できなければなりません。


しかし、固定費は、売上が多くても

少なくても変わらないから、粗利益が

出ないより出る方がよいという

誤解をしている方が少なくありません。


粗利益がでるという理由で受注を

してもよいのは、売上高が損益分岐点

売上高を超えている場合です。


(厳密には、この考え方は正確では

ありませんが、ここでは詳細な説明は

割愛します)


ふたつめは、ゆでガエルの状態から

脱しようとしないということです。


自社が赤字の状態に甘んじている

経営者の方は、口には出さないものの、

「自分はこれだけ仕事をこなしている

のだから、赤字になるのは仕方がない

ことだ。


そもそも、自社が赤字になってしまう

のは、不景気が原因であり、不景気の

状態が続くのは、政府の責任だ」と、

責任転嫁をしているような節が伺えます。


これには

同情できない訳ではないのですが、

とはいえ、経営者は結果責任を負う

立場であることから、これを理由にして

赤字を計上し続けることは許されません。


とはいえ、赤字の仕事を受けてしまって

いる経営者の方に、まったく打つ手がない

ということではないと思っています。


これは

いままで何度も述べているのですが、

月次決算を行うだけでも、事業方針を

変える大きなきっかけになると思います。


経営者の方にとって「事業の管理」という

役割は正に大切なことなのです。

 

 

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