鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

メリットとベネフィット

最近、商品の売り方について、

メリットよりベネフィットを意識すべき

ということを述べる人が増えていると

感じています。


もともとの意味としては、

メリットは利益、ベネフィットは恩恵と

いうことで、どちらもほぼ同じ意味です。


ただ、前述の商品の売り方で意味する

メリットは、商品から直接得られる

効果を指し、ベネフィットは、その

効果から顧客が得られる恩恵を指して

いるようです。


この考え方は、私も賛同できるもので、

かつ、すでに多くの方が理解されて

いるものと思います。


最近、中食の需要が増えているのも、

このベネフィットを把握している

小売店の成功例だと思います。


すなわち、てんぷらやフライを家で

食べたいものの、たくさん油を使う

手間を省きたいという主婦や、

二人暮らしまたは一人暮らしなので、

食事が少量で済むという方は、

総菜を買う方がリーズナブルという

家庭の需要をうまく取り込んでいると

思います。


これは、私が書かなくても多くの方が

すでに理解されているにもかかわらず、

実はなかなか実践できていないと感じて

います。


最近は、おもしろい例として、フェイス

ブックに商品の写真をアップロードできる

お店が話題となっています。


一般的には、商品の写真を撮ることを

嫌う店が多いようですが、それを逆手に

とって、集客をしています。


また、新橋駅の近くの立ち食いそば店

では、「時は金なり 1分で提供」と

いう表示をして、そばそのものより、

短時間で食事を済ませることができる

ベネフィットで顧客に訴求しています。


さらに、先日、新宿三丁目駅の通路で

お菓子を販売していた出店では、

「常温で3日間日持ちします」という

掲示を出して、長距離の旅行者にも

安心して買うことができる商品である

ことを訴えていました。


ベネフィットが大切とはわかっては

いても、商品を売る側は、近視眼的に

メリットに注目してしまいがちです。


商品がなかなか売れないという方は、

あらためてベネフィットも意識して

商品を販売してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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