鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

リーダーシップ

リーダーシップと聴くと、私は、かつて

放送されていた、リーガルハイという

番組で、伊東四朗さんが演じた、アニメ

映画監督のセリフを思い出します。


その監督は、ヒット作を産み出している

ものの、従業員にはきつく接し、その

うちの一人が心を病んで絵をかけなく

なったことから、裁判で監督を訴えた

という設定です。


裁判所で、監督は、従業員の代理人

弁護士から「その従業員に才能が

あったと認めるべきだったのでは

ないか」と問われ、「才能があると

思ったことはない」と答えました。


続けて、「自分にも才能があると思って

いない。才能は備わっているものでは

なく、自分がもがいて掴み取るものだ」

と話しています。


ところで、リーダーシップについては、

いろいろな人が研究をしていますが、

このうち、リッカートの研究である、

システム4理論が有名です。


これによれば、専制型、温情型、協調型、

民主主義型の4つに分かれ、民主主義型の

会社が最も業績がよいということです。


ただし、どんな組織でも民主主義型の

リーダーシップを発揮できるわけでは

なく、従業員の成熟度が低い場合は、

専制型や温情型のリーダーシップを

取らざるを得ないでしょう。


そこから、徐々に協調型、民主主義型に

移していくことが理想であり、私も、

一般的な事業を営む会社さまに対して

事業改善のお手伝いをしている時は、

民主主義型を目指すように助言をして

います。


ただ、前述の映画監督のように、芸術系や

独創性が求められる事業については、協調

型や民主主義型よりも温情型、専制型が

向いていると思っています。


私が属しているコンサルタント業界もその

典型でしょう。


このように、事業の成果を高めるため

には、自社の事業はどのようなリーダー

シップの形をとるべきかということも、

経営者の方は考えることは大切でしょう。


ただし、専制型、温情型をとり、部下に

対して厳しく接するからには、自分自身

にも厳しく律しなければなりません。


単に、自分に甘く、部下には厳しいという

ことであれば、それはリーダーシップの

発揮ではなく、権限の濫用になってしまう

ということは言うまでもありません。

 

 

 

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