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鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

公務員の方の底力

2月14日の日本経済新聞に、総務大臣

行き過ぎたふるさと納税のお礼の品に

対して批判したという記事が載って

いました。


私は、総務大臣の考え方に対しては賛成

しますが、その一方で、地方自治体の

意気込みはものすごいものがあると

感じています。


私の知人にも、市役所に勤務している

人がいますが、なかなか地方活性化の

切り札がないことに、苦心している

ようです。


そういった中で、ふるさと納税の制度は、

地方の自治体の思いが噴き出している

からこそ、このような活発な活動に

つながっているのだと思います。


正直なところ、私は、「お役所仕事」を

する人は好きではないのですが、

ふるさと納税を活用しようとしている

姿勢については評価したいと思います。


ところで、このふるさと納税の過熱を

みて、私は、かつて、いわゆる「山一

ショック」の時代につくられた、

中小企業金融安定化特別保証制度を

思い出しました。


この特別保証は、拓銀長銀日債銀

などの大手を始め、中小金融機関が

あいついで破たんする中で、中小企業

への貸し渋りが起きないようにする

ために作られた制度で、最大の特徴は

ネガティブリスト方式だったという

ことです。


これは、この保証の条件となるチェック

リストに、保証を依頼した会社の条件が

該当すれば、いわゆる審査を行わずに、

信用保証協会が銀行に対して融資の

保証を行うという仕組みでした。


実質無審査であり、返済されない融資が

10%もあったことなどから、後に、

大きな批判もありました。


それはさておき、私が、なぜ、この

制度を思い出したかというと、当時、

銀行で働いていた私に対して、信用

保証協会から督促をされたからです。


一般的な信用保証は、審査結果は時間が

かかり、銀行のほうから、協会に対して

承諾してもらえそうかどうかを尋ねる

ことが多いものでした。


ところが、保証制度については、取扱が

始まったとたん、信用保証協会では、

休日返上で審査を行いました。


前述の督促とは、私の担当していた

会社の保証依頼について、不足する

書類があり、それを早く提出して

欲しいというものでした。


ただ、その会社は、融資の希望日まで

まだ日数があったので、「それでは、

あさってまでにお送りします」と

回答したところ、「待てないから、

こちらから会社に提出してもらうよう

依頼します」と言われました。


このことからわかるとおり、督促の

目的は、会社が融資を受けないと困る

からではなく、恐らく信用保証協会が、

何日までに何件を保証するという目標が

あったからだと推察します。


それはそれでありがたいことなのに、

なぜ、こういうときだけなのかと、

当時の私は思いました。


今回の結論の記事は、公務員(信用保証

協会の職員は、厳密には公務員ではあり

ませんが、実質的には公務員と言えます)

の方は、上職者の命令で、軍隊のように、

力強く動き出すということです。


恐らく、民間会社でも、そこまでがむ

しゃらに行動できる組織はなかなか

ないのではないかということです。


普段は「お役所仕事しかしない」などと

ちょっと軽蔑していた公務員の方も、

その底力は強いと思った次第です。


今回は、どうすればそういう組織が

作れるかというところは割愛しますが、

民間の会社の経営者の方も、そういった、

強い組織を作れることを目指すべきでは

ないかと思いました。

 

 

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