鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

お手本とする人のそばにいる効果

私が銀行の新人営業マンだったとき、

先輩の職員の方から営業マンとして、

多くのことを学びました。


まず、営業マンの基本的な仕事として、

預金を集めなければなりませんが、

割り振られる目標はとても大きなもの

でした。


サラリーマンの方にボーナスを預金して

もらうということも大切ですが、

それだけでは目標には届きません。


そこで、先輩方は、富裕者層と懇意に

なって、他の銀行に預けてある預金を、

1千万円単位で預け替えしてもらって

いました。


営業マンになったばかりの私には、

どうしたらそんなことができるように

なるのだろうと思っていたのですが、

「実際に大口預金の預け替えを成功

させている人がそばにいるのだから、

決して不可能なことではない」と

思いながら営業活動を続けていたら、

私も、徐々に、1千万円や2千万円の

大口預金の預け替えをしてもらえる

ようになりました。


具体的な方法は本題ではないので、

ここでは割愛しますが、そのような

ことができるようになったのは、

難しそうだけれど、できない訳では

ないと思って挑戦していったから

だと思います。


営業マン時代は、こういった預け替え

だけでなく、個人ではなかなか経験

できない、大口プロジェクト融資、

大規模システム導入など、ちょっと

怖い案件も経験することができ、

フリーランスとなったいまも、

「これは無理かも?」と思うような

ことも、あまりたじろぐことなく、

前向きに取り組むことができる

ようになりました。


フリーランスになってからの私の目標の

ひとつは、出版でしたが、これを実現

するために、私は、出版した人たちと

たくさん接触するように心がけました。


そうすることで、以前は、本を書いた

ことがある人は雲の上のような人と

思っていたものの、そのような人と

たくさん触れることによって、私と

あまり変わりがない普通の人と感じ

られるようになり、徐々に、自分にも

出版は難しいことではないと思える

ようになってきたことが、出版を

実現できた大きな要因になったと

思います。


ここまで私の経験を書きましたが、私が

述べるまでもなく、恐らく、このことは

すでに多くの方が実践していることだと

思います。


ただ、私のような内向的なものも、

「自分ではできないことではない」と

思い込むと、それができるように

なることもあるので、なかなか次の

一歩を踏み出せないという方のご参考に

なればと思い、書かせていただきました。

 

 

 

 

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