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鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

ライバルが現れないのはなぜ?

徳島県勝浦郡上勝町にある、株式会社

いろどりは、はっぱを売るビジネスで

売上を伸ばし、さらに、はっぱを集める

高齢者に高額所得をもたらし、過疎化に

直面している上勝町に活気をもたらして

いることは有名です。

ご参考→ https://goo.gl/KUmNTv


同社は、昭和61年に創業し、同社が

マスコミなどで取り上げられるように

なってから、毎年数千人が見学に訪れて

いるそうです。


ところで、いろどりが驚かれる理由を

考えると、山林で労なくとれるはっぱを

販売するだけで、高齢者が高額な所得を

得ているということでしょう。


それならば、マスコミにもたくさん

取り上げられているし、見学者も毎年

たくさん訪れている訳ですから、この

会社と同じような事業を行う会社が

ほかにもたくさん現れるはずだと私は

考えています。


しかし、まったくないということまで

私は調べることはできませんが、同社と

同じような事業を行い、同じように繁盛

している会社が登場したということは

きこえてきません。


これはなぜかということについて考えて

きたのですが、私は、これは、高齢者の

方にパソコンを操作できるようにする

ノウハウを同社の横石社長が持っている

からだと思います。


前述の引用したURLの記事でも、

82歳のご婦人は、1日3回パソコンを

立ち上げて、自分の成果を確認していると

書かれています。


そして、横石さんは、パソコンを使う

ようになったことで、60代ではっぱを

集めるビジネスに加わった方が、80代に

なった今の方が若返って見えるとお話し

されています。


私も中小企業の事業改善のお手伝いを

するときに、パソコンの活用を提案する

ことはよくありますが、40代の方でも

パソコンを苦手にする方が少なくなく、

正直、手を焼くことがあります。


どのようなノウハウがあるのかはわかり

ませんが、横石社長は60代の方にも

パソコンを活用させる能力があることが

同社の業績を伸ばしている、最大の要因

ではないかと私は分析しています。


ですから、私は、いろどりははっぱを

売って繁盛しているのではなく、

お年寄りをじょうずに活用できて

いるから繁盛しているのだと思って

います。


ところで、これと関連して思い起こす

ことがあります。


それは、「金持ち父さん貧乏父さん」の

著者で有名なロバート・キヨサキさんの

著書、「キャッシュフロー・クワド

ラント」に出てくるお話しです。


すなわち、「セミナーの聴衆に、

マクドナルドのハンバーガーより

おいしいハンバーガーをつくることが

できる人がいるかと尋ねると、多くの

人が手を挙げるが、マクドナルドが

1日につくるハンバーガーと同じ数の

ハンバーガーをつくることができる

人がいるかと尋ねると、誰も手を挙げ

ない」というものです。


ファストフード業界でマクドナルドが

圧倒的な強みを発揮できているのは、

ハンバーガーがおいしいからという

ことよりも、他社に追随できない

ハンバーガーを提供する能力、すなわち

サプライ・チェーンを持っているという

ことです。


起業しようとしている方からのご相談を

受ける中で、よく「この事業はうまく

行きます」と説明されるときがあります。


これに対し、私は「この事業は、他社に

模倣されることはありませんか」と訊き

返します。


このとき、模倣されないということを

示すことができる人は、残念ながら

少数です。


確かに模倣されない事業を行うという、

ことは難しいですが、逆に言えば、

模倣が難しい事業を始めることが

できるとすれば、起業後に、優位に

事業展開ができます。


むしろ、中小企業が模倣されやすい事業を

始めてしまうと、後から参入してきた

大手の会社との競合に敗れる可能性が

高いと言えます。


ですから、新たな事業を始めるときに、

自社の事業の選択の仕方を、単に、「その

業種は他社では繁盛している」という

ような理由だけなく、模倣されにくいもの

であるかどうかということをよく検討する

ことをお薦めします。

 

 

 

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