鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

お礼状を書けるようになるには

私ごとで恐縮ですが、フリーランス

なりたてのころは、なるべく多くの方に

私のことを知ってもらいたいという思い

から、始めて出会った方には、お礼の

はがきを書き、当日か遅くても翌日には

投函をしていました。


書いたはがきの枚数は、約5年間で、

約2,000枚になったと思います。


正直なところ、私の場合、はがきを書いた

ことで、直接に売上になった例はありま

せん。


ただ、顧問先の方に対して、営業活動の

工夫のひとつとして、お礼状を書くことを

勧めることもあるため、もし、自分自身が

お礼状を書いたことがなかったとしたら、

そのようなことを説得力をもって助言する

ことはできなかったであろうと思って

います。


ところで、先日、「脱・値引き営業」と

いう本( http://amzn.to/2niT3dX )を

読みました。


著者の山口さんは、東京都町田市の家電

販売店、でんかのヤマグチの経営者の

方で、そのお店では手厚いしたサービスを

行うことで、安値で攻勢してくる大手家電

販売店に顧客を奪われることなく、利益を

得ることができるということを実証して

います。


ご参考→ http://d-yamaguchi.co.jp/

 

サービスの中には、お礼状を書くことも

もちろん含まれており、決してお礼状は

ばかにできない手法であるということに

私は心を強くしました。


では、このような手法を行っているお店が

あるのに、他の会社はなぜその手法を実践

しないのかという疑問が残ります。


その理由にはさまざまなものがあると考え

られますが、そのひとつは、「いちいち

礼状を書くのは、そもそもむりだ」と

思ってしまう人が多いからだと思います。


また、「とにかく実践してみよう」と

思ってみても、3日坊主になってしまう

人も多いと思います。


では、やれる仕事と思うことと、

やれない仕事と思うことの違いは、

なんでしょうか?


私の新刊( http://amzn.to/2lu3fU4 )

でも少し触れたのですが、やれると

思う仕事は、「無関心圏の中にある

仕事」といい、逆に、やれないと思う

仕事は「無関心圏の外にある仕事」と

言います。


社長が従業員の方に対して「お客さま

には、笑顔で接しましょう」と指示

すれば、多くの方は何の疑問もなく

受入れると思います。


これが、無関心圏の中にある仕事です。


一方、「1日100件の顧客を訪問し、

10件以上契約をとってきなさい」と

社長が指示した場合、疑問を持つ方も

出てくるでしょう。


このような仕事は、疑問を持った方に

とっては、無関心圏の外にある仕事と

いうことになります。


ここでは、無関心圏という言葉を説明

しましたが、実は、この言葉を知った

というだけでは意味はありません。


ただ、経営者としては、自社の従業員の

方の無関心圏の大きさがどれくらいか

ということを把握し、それを広げて

いくということが大切な仕事になって

いるということをお伝えしたいと

思います。


このように書くと、そんなことは当たり

まえと思われる方も多いと思いますが、

結構、唐突に無茶な指示をしておき

ながら、それが遂行できないと、従業員の

方が能力がないと不満を口にする経営者の

方を見ることがあります。


確かに、従業員の方の能力は高いことに

越したことはありませんが、現状を改善

していくことが経営者の方の役割である

ことを忘れる方も多いと思います。


お話しをはがきに戻すと、「お礼状で

成功している会社があるから、きょう

から、来店した顧客全員に礼状を書く

ように」と、いきなり社長が指示を

しても、それが無関心圏の外にある

仕事であれば、実際には従業員の方は

動かないということです。


では、無関心圏を広げて、はがきを書く

ことが無関心圏の中に入るようにする

にはどうすればよいかということは、

また別の機会に書きたいと思いますが、

思い付きでは、手厚いサービスの実践は

できないということです。

 

 

 

 

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