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鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

決算書の作成は誰のために行うのか?

私が融資のご相談を受ける会社は、業績が

あまり芳しくない会社が多くを占めます。


そこで、そのような会社が融資を受け

られるようになるためには、赤字の原因、

その対策、今後の見通しを添えて、銀行に

融資を依頼することになります。


ところが、その会社の赤字の原因を調べ

ようと思っても、実は、すぐにはそれが

分からないということがよくあります。


社長に赤字の原因をきいてみても、

それが社長の想像に過ぎないことも

よくあります。


では、なぜ赤字の原因がすぐにわから

ないのかというと、そのような会社の

決算書は、最終損益が分かるためだけの

最低限の経理しか行われていないから

です。


では、どのような経理が望ましいのかと

いうと、直接費(売上原価など)、間接費

(主に販売費・一般管理費)が明確に

わかる、または、顧客別、製品別、

部門別に損益がわかるという損益計算書が

望ましいと言えます。


しかし、そのようなことが分かるように

なっていない会社の場合、私は、伝票

などの資料までたどり、赤字の原因を

探るようにしています。


その結果、社長が考えていた赤字の

原因と、実際の赤字の原因が異なることが

あります。


例えば、社長は採算がとれていると思って

いた製品は、粗利益は得られているものの

固定費を吸収するほどの粗利益は得られて

いないために、結果として赤字になって

いるというような例は珍しくありません。


このような会社は、社長が改善すべき点を

分かっていない訳ですから、いつまで

経っても、業績は改善しません。


むしろ、悪化するばかりでしょう。


そして、そのような会社は、決算は行って

いるものの、それは法律で義務付けられて

いる、税務署に申告しなければならない、

という理由だけで決算を行っているので

あり、自社の業績の改善にはまったく

役立ててはいません。


さらに悪いことには、そのような会社の

経営者の方の中には、決算書作成は、

税務署や銀行のために行っているものと

いった認識をしている場合もあります。


このような会社は少ないですが、利益を

得るために行っている事業活動なのに、

利益が出ているかどうかを経営者の方が

分からない状態になっているという

ことはおかしな状態です。


話しを戻して、決算書は、経営者の方が

進むべき方向を誤らないための指針を

調べるための最低限の資料です。


決算書をしっかり活用することなしに、

業績を改善したり、銀行からの融資を

容易に得られるようになったりする

ことはないでしょう。

 

 

 

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