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鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

経営計画書が担保

小山昇さんの著書、 「無担保で16億円

借りる小山昇の実践銀行交渉術」

( http://amzn.to/2rk6SdG )という本

には、次のようなことが書かれています。


「武蔵野(小山さんが社長を務める会社)

が最大16億円も無担保で借りることが

できたのは、『経営計画書』と『経営計画

発表会』と『社長と社員の姿勢』が担保

代わりになっているからです」


ちなみに、武蔵野さんの融資については、

小山さんは個人保証もしていないよう

です。


武蔵野さんは、毎年、全従業員を集めた

経営計画発表会を行っていますが、そこに

取引銀行の支店長を招いているそうです。


経営計画書を作成していること、経営計画

発表会を開くこともすばらしいことですが

社長と従業員の方が真剣に社長の発表を

聞いている姿勢を、銀行の支店長が見る

ことで、銀行の同社に対する信頼性が

高くなるということです。


このことは多くの方が理解し、かつ、賛同

されることで、また、私が改めてここで

述べるようなことではないでしょう。


しかしながら、経営計画書をあまり重要と

考えていない方とも、私がこれまで多く

お会いしてきていることから、ここで、

経営計画書に関する私の考えを述べたいと

思います。


経営計画書に否定的な考えが持たれる

理由のひとつは、将来は完全に予測

できないことから、計画を建てることの

意味がないというものです。


これについては、私は矛盾があると考えて

います。


一見、「予測はできない」という点は

事実であると思いますが、そうであれば

「自社の事業は発展するとは限らない」

ともいうことができます。


予測できないことはやらないというので

あれば、自社の事業の将来も予測でき

ないわけですから、会社を経営すること

そのものもやれないことになります。


この考え方は、どちらかというと、

面倒なことを避けるための後付けの

理由に過ぎないでしょう。


もうひとつの否定的な考え方をする

理由は、経営計画書を作ったとしても、

結局、画餅になってしまうというもの

です。


これも本末転倒な考え方だと思います。


目指すところと現実には、どうしても

ギャップができてしまうということも

事実と思いますが、その差を縮めるた

めの工夫こそが、まさに経営者の方の

役割だと思います。


私も、お手伝いする会社には、目標と

現実のギャップを埋めるための助言を

させていただいており、その差を埋める

ことこそが、経営者としての能力を

高めて行くことにもなっています。


もし、最初から、それができないという

ことであれば、経営者としての役割を

放棄してしまうことではないかと、私は

考えています。


経営計画書のもうひとつの役割として、

従業員や銀行などのステークホルダー

対して、経営者の方が目指すところを

明確に伝えるというものがあります。


確かに、計画は100%遂行できるとは

限りませんが、経営者が、今後、どの

ように事業展開をしていこうと考えて

いるのかということを、ステーク

ホルダーに伝えることは、求心力を

高めることにもなります。


ただちに100点満点の経営計画書を

作るということは難しいとは思いますが、

現在、経営計画書を作っていないという

会社の経営者の方には、経営計画書を

作ることをお薦めしたいと思います。


また、経営計画書を自ら作成し、それを

銀行に提出するというだけでも、小山

さんの会社のように、直ちに無担保で

16億円を借りられるようにまでは

ならないものの、銀行からの評価は

間違いなく高くなるでしょう。

 

 

 

 

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※写真と本文は関係はありません。