鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

業種と業態

業種については、多くの方がご存知と思い

ますが、一方で、業態についてはどういう

ものをさすのかということについては、

あまり明確になっていないと思います。


中小企業庁のWebPageでは、次の

ように定義されています。

 

「業種とは食料品店、衣料品店、家具店

などといった商品による分類をさします。


業態とは営業形態による分類で、事業

分野による大きな分け方と、提供方法に

よる細かな分け方があります。


大きな分け方:物販(小売)店、飲食店、

サービス業、アミューズメントなど。


細かな分け方:スーパーマーケット

(セルフサービス)、専門店(対面サー

ビス)、百貨店、ディスカウント店

(低価格提供)、ファストフード

(セルフサービス)、レストラン

(テーブルサービス)、居酒屋(夜型

飲食)」


( https://goo.gl/r5mD9D )

 

一般的に、業態は、上記に引用した中の、

細かな分け方を指しています。


さらに、現在では、業態はもっと細かく

使われています。


例えば、肉料理を出す点では共通して

いますが、レストラン形式のガストが、

牛どん店のように対面で料理を提供する

Sガストに変わる場合も、業態転換と

呼ばれることもあります。


以上が業態の説明ですが、ここからは、

業態に関して私が感じることについて

述べたいと思います。


これも何度も述べてきていることですが、

事業において業態が重要になってきている

背景には、何を売るかということよりも、

どのように売るかということの比重が

高くなっているということでしょう。


そして、コンビニエンスストアが、

かつては、早朝や深夜に営業している

という利便性が支持されていましたが、

現在は、流行している商品が売られて

いる、ATMや公共料金支払いなどの

金融サービスが受けられる、物流体制が

整えられていて品切れすることがない、

という面が支持されるようになっている

など、社会の求めているものに対応して

いることが、長期的な発展につながって

います。


また、ショッピングモールのは、一見、

小売業のように見えますが、自らが運営

するキーテナントの集客力の大きさを

活かして、モールに多くのテナントを

出店させており、そのテナントからの

賃借料収入の比重が高まっています。


すなわち、小売業から不動産業に移りつつ

あるといえます。


もうひとつは、業態も、徐々に壁が低く

なっているということです。


例えば、コンビニエンスストアは、

かつては、価格はあまり意識していません

でしたが、現在は、低価格商品に注力する

ようになっていたり、かつては、スーパー

マーケットの独壇場だった生鮮食品を

ドラックストアでも販売するようになって

きています。


すなわち、業態の間での競争も激しく

なってきており、業態は、常に変化しな

ければならないとも言えるでしょう。


ここまで、業態を中心に説明してきました

が、結論は、事業の勝敗を分けるものは、

「何を売るか」ではなく「どう売るか」で

あり、その「どう売るかも」常に変わらな

ければならないということです。


新しい売り方を常に発見できる経営者こそ

ビジネスの勝者になれるでしょう。

 

 

 

 

 

 

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※写真と本文は関係ありません。