鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

すきなことと、もうけること

先日、ベストセラー「千円札は拾うな」

( http://amzn.to/2vHWwXU )の著者で、

ワイキューブの元社長の安田佳生さんが

Podcast番組( https://goo.gl/G6UQwm )で

次のようなことをお話しされておられ

ました。


すなわち、映像に携わる仕事をしている

リスナーの方からの、その仕事がすきで

一生懸命にこなしているものの、果たして

もうかるかどうかわからない中で働いて

いる状況を安田さんはどう思うかという

質問に対して、「映像に関する仕事が

もうからないと思うことは、自分がそう

思い込んでいるに過ぎない」という回答を

しておられました。


このような、「すきなこと」と「もうかる

こと」は両立するかという議論はよく行わ

れているようです。


これは、安田さんもお話しされておられ

ますが、前述のリスナーの方は、「すきな

ことをするともうからない」という

考え方をしているが、「すきなこと」と

「もうかること」は次元の違うことと

考えるべきと私も思います。


すなわち、仮に、すきな仕事をしていて

もうからないとき、それは、すきなことを

仕事にしたからもうからないのではなく、

事業のマネジメントができていないから

もうからないのだと私は考えています。


それを、すきな仕事をしていてなかなか

事業がうまくいかないときに、マネジ

メントが悪いとは考えず、すきなことを

仕事にしているからだと、原因をすり

替えているのだと私は思っています。


すきなことを仕事にする人は多いと

思いますが、そのようなことをするには

ふたつの方法があります。


ひとつは、マネジメント能力を自ら身に

付けて、プレーイングマネージャーに

なる方法です。


もうひとつは、自らはプレーヤーに徹し、

他の人にマネージャー(社長)になって

もらう方法です。


もし、すきなことをするのに、マネジ

メントを採り入れるのは…という疑問を

お持ちの方は、すきなことを仕事にする

べきではなく、すきなことは趣味として

行うべきと私は考えます。

 

 

 

 

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