鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

物流・商流・情報流

今回は、商取引に関する知識について説明

します。


ひとつめの物流はよく聞かれる言葉です。


文字通り、ものの流れで、運送会社による

運搬、倉庫会社による保管、物流センター

での仕訳、包装などの機能があります。


最近は、物流の効率化、リードタイム(注

文から納品されるまでの期間)の短縮化が

ライバルとの差別化につながるため、注目

されている部分です。


ふたつめの商流は、所有権の移転の流れの

ことです。


ものの流れと所有権の流れは一致している

ように思われがちですが、実際には一致し

ていないこともあります。


例えば、通信販売では、注文時にクレジッ

トカードで代金決済をした時点で、商品の

所有権は購入者に移りますが、商品は通信

販売会社(または、その会社が商品を預け

ている倉庫)にあります。


ただし、商慣習として、商品が購入者に届

けられるまでは、販売者が壊れたりしたと

きのリスクを負うことが多いようです。


さらに、最近では、商流の指す範囲が広が

り、商慣習、納品条件などについても商流

と呼ばれるようになっているようです。


商流を改善することは、製品や商品の販売

機会を増やすことにつながることから、こ

れも最近は重要視されるようになっていま

す。


大手小売業者や大手文具メーカーが、当日

または、翌日配達するネットショップを開

設して売上を伸ばしたり、街の駅で、新鮮

かつ、安価な農産物を販売して、こちらも

売上を伸ばしているという例などが挙げら

れます。


これからは、どのようにして販売機会を得

るかという観点から、商流についても注目

が高まっています。


みっつめの情報流も、文字通り情報の流れ

を指します。


具体的には、売り手と買い手の間でやり取

りされる情報で、どのような商品を販売し

ているかという情報、どのような商品を買

いたいかという情報のほかに、発注したと

いう情報、受注したという情報、発送した

という情報、検収したという情報、代金を

支払ったという情報、代金を受け取ったと

いう情報などです。


これらのほかに重要な情報として、需要予

測、販売先の売れ行きや在庫状況、ライバ

ルの動向、プロモーションに関する情報な

どがあります。


特に、最近のEDLP( Everyday Low

Price , 低価格での販売戦略)を実施し

ている会社では、需要予測や売れ行きが

それを実現させる鍵となっています。


以上、物流・商流・情報流について説明し

ましたが、いずれも大切な要素です。


新たな販売戦術を実施するときは、この3

つの要素を熟考することになるでしょう。

 

 

 

 

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