鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

コンサルティングの目標

心理カウンセラーの心屋仁之助さんの配信

しているポッドキャスト番組に、心屋さん

のご夫人で、ヨガインストラクターの智子

さんがご出演され、次のようなお話しをさ

れておられました。


(ご参考→ https://goo.gl/ax9cpf


すなわち、「最初はヨガインストラクター

になろうと強く意識していたが、だんだん

その意識が薄まって行った。


現在のような、意識しなくても、ヨガイン

ストラクターとして活動できている状態が

理想だと思っている」というものです。


これは、「ちゃんと仕事をしなければ」と

意識している状態よりも、何も意識せずに

自然に体が動いて仕事をこなしてしまうこ

との方が、確実かつ効率的に仕事ができる

ということであると思います。


私の場合は、かつて、銀行で働いていたと

きは、職場でなくても、ばらばらになった

お札が目の前にあると、無意識のうちに種

類ごとにわけて、100枚ずつ束ねてし

まっていました。


そんなことをした後、「自分は銀行職員に

そまっているなぁ」と感じることが多々あ

りました。


ところで、私がコンサルティングをしてい

る顧問先の方には、私が教えたことを、意

識してちゃんとやろうとするのではなく、

無意識のうちにやってしまうようにするこ

とを目標にしています。


こういう状況になると、「当社はどうして

コンサルタントコンサルティングを依頼

しているのだろう」という疑問を持つよう

になります。


このように思われたら、コンサルティング

冥利と言えると私は思っています。


中には、コンサルティングの契約がなくな

ることを恐れて、顧問先にノウハウを出し

惜しみするコンサルタントもいるようです

が、そもそも、そのようなコンサルタント

は、自分のスキルに自信がないことが出し

惜しみの本当の理由です。


仮に、顧問先の会社がステップアップして

も、その段階で、また新たな目標が見える

ようになるので、それを示すことで再びコ

ンサルティングは継続されることになりま

す。


むしろ、「経営品質」が最も高い状態にあ

る会社は、日本でも本の一握りですので、

多くの会社では、経営品質の向上はほぼ恒

久的な課題といえるでしょう。


話しを戻して、それでは、どうすれば、顧

問先が意識しないで目指すべき活動ができ

るようになるかということですが、それは

文字数の兼ね合いから、また、別の機会に

説明したいと思います。


今回の記事の結論は、仕事の習得とは、無

意識にできるようになることであり、コン

サルタントは、そのような状態になること

を支援することが役割であるということで

す。

 

 

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