鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

社長は誰にも怒られない

「社長は誰にも怒られない」と書くと、

「それじゃ、コンサルタントに怒ってもら

えということか」という結論がすぐにお分

かりになると思います。


今回の記事の結論は、確かにその通りなの

ですが、コンサルタントの役割という観点

から述べたいと思います。


ところで、コンサルタントの役割とはどう

いうことが考えられるでしょうか?


これには定義があるわけではないので、正

解というものはないのですが、多くの方

は、どうすれば事業がうまく行くかという

方法を考えて、それを顧問先に助言すると

いう役割を思い浮かべるでしょう。


私もかつてはこのように考えていたのです

が、実際にコンサルタントになってみてか

らは、この役割の比重はあまり高くないと

いうことに気づきました。


では、どういった役割が求められているの

かというと、なかなか社長がひとりでは気

づかないことを、部外者の立場から指摘す

るということと、社長の仕事が遅れないよ

う動機づけを行うということです。


よく、経営者は孤独と言われていますが、

それは、何らかの決断をすることが役割の

人にとっては避けられないものです。


それでも、コンサルタントのような立場に

ある人は、より客観的な観点からの助言を

行い、経営者の意思決定を支援することが

できます。


また、どのような人でも意思決定は独り善

がりになりがちですが、それを避けるため

にも、部外者であるコンサルタントの支援

が役立ちます。


要は、コンサルタントは「答えを教える」

ということよりも、顧問先の経営者との関

わりの中で、「あるべき方向に向いてもら

う」よう働きかける役割(この中には、上

から目線で恐縮ですが、「経営者を怒る」

ということも含まれるでしょう)の方が大

きいということです。


と、ここまで特に真新しいことではないこ

とを書きましたが、実は、このことは、私

自身が他者からコンサルティングを受ける

中で実感してきたことです。


もし、私がコンサルティングを受けていな

ければ、意思の弱い自分はもっと仕事が遅

くなったであろうし、ひとりで考えた結論

よりも、他者からの目線でも検討した、よ

りよい結論を導き出せなかったかもしれま

せん。


そして、その私が受けているコンサルティ

ングとは、日報コンサルティングです。


(ご参考→ https://goo.gl/XVUhr2


そして、この日報コンサルティングを広め

ているメンバーのひとりである一圓克彦さ

んが、先日配信された、一圓さんのポッド

キャスト番組で、次のようにお話しされて

おられました。


(ご参考→ https://goo.gl/pbm8db


すなわち、「経営者のことを怒る人はだれ

もいない。


だから、ついつい仕事を先延ばしにしてし

まいがちだ。


そこで、毎日、経営者に日報を書いてもら

い、『日報コンサルタント』がその日報に

励ましの言葉や助言などを書いて送り返す

ことで、経営者が意識を変えるように働き

かけていく。


そうすると、わずかな変化でも、それを毎

日積み重ねていくことによって、やがて大

きな変化となり、それが業績向上という結

果となって現れる」というものです。


冒頭にも述べましたが、改めて今回の結論

を書くと、日報コンサルティングの事例か

らも分かる通り、経営者も生身の人間であ

ることから、常に正しい判断を行ったり、

当初の意思を貫き通したりすることは難し

いので、経営コンサルタントなどの外部の

力を借りることが賢明ということです。


ちなみに、日報コンサルティングにご関心

があるという方は、こちらからお問い合わ

せいただければと思います。

http://yuushi-zaimu.net/contact/

 

 

f:id:rokkakuakio:20180126180824j:plain