鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

言葉の定義

コミュニケーションは、組織の3要素のひ

とつで、とても重要ということはほとんど

の方が認識しておられると思います。


そして、このコミュニケーションは、私た

ちが、日々、利用しているので、特にむず

かしいものではないと考えがちですが、実

は、苦心している経営者や幹部の方も多い

ようです。


私もそのような人のうちのひとりと考えて

いるので、コミュニケーションには注意を

払うようにしていますが、その中で、経営

コンサルタントの小山昇さんのご著書、

「仕事ができる人の心得」を参考にしてい

ます。


(ご参考→ http://amzn.to/2GXj0cp


この本は、小山さんが経営する会社の中

で、役職員の価値観を共有するために作成

した「経営用語解説」を書籍化したもので

す。


ちなみに、小山さんの会社では、火曜日~

金曜日の毎朝、15~20の用語の読み合

わせをしているそうです。


このようなことが必要なくらい、価値観の

共有は大切であり、また、労力をかけなけ

ればコミュニケーションは円滑にならない

ということを示してくれる、ひとつの例だ

と思います。


ここで、価値観の共有について、少し深堀

りしたいと思います。


そこで、同書からいくつか用語をご紹介し

たいと思います。

 

・失敗


やる気に比例する。


失敗は避けるべきものではない。


逃げるものではない。


そこから何かを学ぶのです。


1回目は1歩前進です。


2回目は確認です。


3回目はバカです。


同じ失敗をしてはいけません。


自分自身が気にするほど他人はあなたの失

敗を気にしていない。

 

・伝える


同じことを6回繰り返して初めて、全体の

意思や感情が伝わる。

 

・徹底する


他人が見たら異常と思うほどの執念をもっ

て、実行することです。

 

・目標


目標は「そのとおりにいかない」からこそ

必要です。


目標と実績との差の意味するものを読み

取って、誤りのない自社の方向を見つけ出

すのが重要です。

 

本題からそれますが、これらの用語解説を

読んでいると、私は、ちょっと元気が出る

感じがします。


話を戻して、小山さんの会社では、これを

ほぼ毎日読み合わせしているわけですか

ら、「伝える」ことを「徹底」していると

いうことが分かります。


また、よくある例ですが、朝礼などで社長

が「失敗は成功のもとだ」とお話ししたも

のの、部下が本当に失敗したときに、その

失敗を叱責するということをききます。


社長も人の子ですから、感情的になること

もありますが、1度、失敗して叱られた経

験があると、その後の仕事に消極的になっ

てしまう可能性があります。


でも、仮に、その会社で、前述の小山さん

の定義する「失敗」の意味が社内に浸透し

ていたとすれば、社長に怒られたことは社

長の一時的な感情によるもので、会社とし

ては、「失敗は避けるべきものではない」

という価値観が共有でき、仕事に消極的に

なることを避けることができるでしょう。


今回の結論は、社内のコミュニケーション

を確保する例を紹介しました。


「部下には自分の言っていることがなかな

か伝わらない」と考えている経営者の方

は、小山さんのような活動をご参考にして

いただきたいと思います。

 

 

※この記事はメールマガジンでも配信して

います。ぜひ、ご登録ください。→

http://yuushi-zaimu.net/conference/

 

 

 

f:id:rokkakuakio:20180302221613j:plain