鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

経営者は代われる人がいない

私の知人に、恋愛コンサルタントの田中菊

乃さんという方がいらっしゃいます。


彼女はすでに多くのご出版の実績もありま

すが、ウェブにも辛口の記事をたくさん書

いておられ、婚活をしていない立場ではあ

りますが、興味深く読ませていただいてい

ます。


その田中さんの記事の中で、先日、コンサ

ルタントとして、とても共感する記事を読

みました。


(ご参考→ https://goo.gl/9o585M


記事の概要としては、「お金を払うのだか

ら、私を結婚させてみなさいよ」という、

お客様意識の高い人が希に相談に来るが、

そのような人は40代で理想が高い人だ。


しかし、そのような人は、自分の現実の

「市場価値」を見ていない人であり、そ

のよう人の結婚はほぼ不可能、というも

のです。


ちなみに、当然のことですが、田中さんは

「必ず結婚できるようになるのか」という

質問を受けても、それは請け合うことはで

きないと断っているそうです。


話はそれますが、最近は、必ず結婚できる

というような期待を持たせて入会させるも

のの、実際には結婚まで至らなくてトラブ

ルになる結婚相談所があるようです。


そのような良心的でない相談所の存在が、

前述のようなお客様意識の高い利用者を増

やしてしまっているのかもしれません。


話を戻して、私は恋愛の専門家ではないの

で、きちんとした分析はできませんが、当

然のことながら、結婚は当事者同士が責任

をもって意思決定することなのに、「コン

サルタント(カウンセラー等)」に依存し

ているところで、すでに間違っているので

はないかと思います。


自分のことなのだから、自分で責任を持つ

と考えている人は、冷静に自分と向き合う

こともできるし、そのような姿勢でいるこ

と自体が他者からも評価を得られるのでは

ないかと思います。


ところで、私がこの記事に共感した理由

は、割合としては少ないものの、お客様意

識の高い人が私にご相談に来ることがある

からです。


「報酬をはらうのだから…」ということ

で、「銀行から融資を引き出してきてみな

さいよ」、「やる気のない従業員を育成し

てみなさいよ」、「なかなか売れないでい

るこの商品の売り上げを伸ばしてみなさい

よ」という要望を出してきます。


実際にはそのような言い方をするわけでは

ありませんが、最終的には、「コンサルタ

ントなのだから、こちらの望む通りに動い

て欲しい」と依頼してきます。


そして、すべてではないですが、それらの

要望の中には実現できそうなものもありま

す。


でも、私はそのような要望を引き受けるこ

とはしません。


なぜなら、私がそれを引き受ければ、私が

経営者の役割を担うことになってしまうか

らです。


すなわち、前述のような要望は、私に経営

者を代行して欲しいという依頼でもあると

いうことです。


そのような、経営者の役割を代わって欲し

いという要望を出す経営者の方は、前述の

お客様意識の高い恋愛相談者のように、自

分のことに責任を持つという当事者意識が

少ないという点で共通していると私は考え

ています。


田中さんは、別のブログの記事

( https://goo.gl/KAC5QY )で、「自分の人

生の責任を持ちましょう。


(結婚という)一大プロジェクトから目を

そらすの辞めましょう。


他人に人生を託すのを辞めましょう」と書

かれておられますが、会社経営者について

も、この言葉は当てはまると私は考えてい

ます。

 

 

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