鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

潜在意識への働きかけ

Webコンサルタントの川島康平さんのご

著書、「新版お客をつかむウェブ心理学」

( https://amzn.to/2FeCdF2 )を拝読しま

した。


同書には、Webマーケティングに役立つ

50の法則を、実例を交えながら分かりや

すく解説している本です。


ちなみに、同書は、10年前に出版された

ものの改訂版で、環境変化の激しい時代に

ずっと売れ続けてきたことからも、その評

価の高さがわかります。


今回は、同書で説明されていた法則のうち

のひとつの、潜在意識への働きかけについ

ては、Webマーケティングだけでなく、

会社の事業運営にも役立つものと考えたの

で、ご紹介させていただきたいと思いま

す。


これはよく知られていることですが、人に

は表に出ている顕在意識と、表からは見え

ない潜在意識があります。


これは、氷山の海面に出ている部分が全体

の5~10%程度にすぎないのと同様に、

顕在意識も5~10%にすぎず、人は90

~95%の潜在意識に大きく支配されてい

ます。


そこで、Webマーケティングでは、顧客

の潜在意識に働きかけることが得策である

と川島さんは説明しておられます。

 

その例として、川島さんは、血圧測定器

メーカーの例をあげておられました。

 

具体的には、血圧測定器のユーザーに対し

て、1か月後、3か月後、6か月後、1年

後などに、「毎日、血圧を測っています

か?」、「ご購入から半年経ちましたが、

おかわりはありませんか?」などと、メー

ルを送ることで、ユーザーの潜在意識に

「血圧は毎日測るもの」という意識を植え

付けることができます。


その結果、そのユーザーにとって同社製品

は欠かせないものとなり、同社にとっての

得意客にすることができます。


ユーザーの方も、「半年が経っても、自分

を気にかけてくれている」と感じ、満足度

が上がります。


ところで、このような潜在意識への働きか

けは、会社の事業運営でも実践できると思

います。


かつて私が事業改善をお手伝いしていたデ

ザイン関連の事業を営む会社では、過去1

か月間の間に自分が気になった造形物など

を写真に撮っておき、月例会議の時にそれ

を持ち寄って参加者の間で見せ合います。


このとき、誰の写真がいちばんおもしろい

造形物かということを評価し合い、その月

の1位を決めます。


そして、1年間で最も多く1位となった写

真を持ってきた人を表彰するということを

していました。


こうすることで、仕事の合間でも、ずっと

面白い造形物はないかということを潜在意

識の中で探し続けることになります。


このことは、デザインのセンスを磨くこと

に大きく貢献することになるでしょう。


こういったちょっとした工夫を続けること

で、従業員の方の能力はより高いものへと

研ぎ澄まされていくと思います。

 

 

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