鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

いい男がいない

私は、婚活コンサルタントの菊乃さんのブ

ログ記事をよく読みます。


理由は、彼女の人に対する洞察力が著しく

すばらしいと感じているからです。


先日も、「いい男がいない」と悩んでいる

独身女性に関する記事を興味深く拝読しま

した。


(ご参考→ https://goo.gl/skzW5B


主旨としては、いい男がいないと悩んでい

る女性は、出会った男性に対して、「清潔

感がない」「会話が面白くない」など、批

判ばかりしているが、批判ばかりしている

女性は男性から見て魅力的ではない。


また、見事結婚がかなった知人の女性に対

して「どこで結婚相手に出会ったのか」と

きいたりするが、出会った場所が問題なの

ではなく、大切なのはどれだけ結婚に向け

て努力したのかということであって、そこ

には目が向かない。


このような女性は、相手をコントロール

ようとするだけで、自分自身を変える努力

を怠っている、というものです。


この記事を読んだとき、私も似たような経

験があると感じました。


というのは、事業改善のためのご相談者か

ら、「事業が良くなる方法はないか」「こ

れから売れる商品はどういうものか」「良

い人材を得るにはどうすればよいか」とい

う質問を多く受けます。


これらの質問は、一見すると、切実な質問

のように思えます。


しかし、すべての方ではありませんが、中

には、経営者である自分はいままで通りの

やり方を変えるつもりはないが、コンサル

タントであるあなたにもうかるように事業

を変えて欲しい(または、売れる商品を探

して来て欲しい、従業員の能力を高めて欲

しいなど)というように、自分に合わせて

他者や環境を変えようと考えている方も少

なくないと考えています。


一方で、「社長のレベルが会社のレベル」

とよく言われているように、会社は社長自

らが能力を高めようとしないと、業績もよ

くならないと言われています。


だから、社長でありながら、自らは変わら

ずに周りを変えようとしている人は本当に

いるのか、と疑問を感じる方も多いでしょ

う。


これについては、割合としては少ないなが

ら、いわゆる自己中心的な経営者という人

もいるのは事実だと感じています。

 

ただ、それだけでなく、これは、私自身に

も言えることなのですが、会社経営者の方

は自分でも気づかないうちに、自己中心的

になってしまっているということがありま

す。


これもひとつの例ですが、いま、私が制作

しているポッドキャストにゲスト出演して

いただいている税理士の金成祐行先生は、

ご著書の中で、かつて、事務所の職員4人

全員からいきなり退職願いを突きつけられ

たことがあったそうです。


私は、金成先生をとても人徳のある方であ

ると思っているのですが、仕事の忙しさの

あまり、そのときは金成先生はだいぶ独り

善がりになってしまっていたようです。


この事件の結論としては、金成先生は自ら

を省みて、リーダーとしての行動を変える

ことで、職員全員が退職するという危機を

乗り切ったそうです。


今回の記事の結論は、人は、どうしても他

人をコントロールしようとしてしまいがち

なので、特に、経営者であれば、そのこと

が会社の業績に大きく影響してしまうの

で、なおさら注意することが大切だという

ことです。


では、それを防ぐためにはどうすればよい

かということは、また、別の機会に述べた

いと思います。

 

 

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