鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

経営者は偉い

これまで私は、経営者はどうあるべきかと

いうことを記事にしてきました。


そして、そのあるべき経営者の姿は、そう

なることがとても難しい姿だと思います。


すなわち、自分のことより顧客や従業員を

優先し、銀行とも良好な関係を維持し、最

終的な決断は自分一人で行い、大きなリス

クも負わなければなりません。


私も記事を書いていて、もし、自分が経営

者であれば、自分の書いている内容をはた

して実践できるだろうかというようにも思

うことがしばしばです。


その一方で、私は、自分自身が仕事をして

いて苦しいと思えることがあったとき、稲

盛和夫さんの言葉を思い出すようにしてい

ます。


それは、「経営者は偉いし、偉くなければ

ならない」という言葉です。


これは、稲盛さんが帰依している臨済宗

僧侶は、日ごろから厳しい修行に臨んでお

り、その結果、多くの方から尊敬されるよ

うになる。


それでは、稲盛さんのような経営者は修行

をする時間がないから偉くなれないのかと

いうと、決してそうではなく、仕事に懸命

に臨むことは修行をすることと同じだ。


特に、経営者は、自分のことだけでなく、

従業員やその家族の生活も支えている。


経営者は利益を得ることに懸命になってい

るが、それを守銭奴と批判することは誤り

で、多くの従業員やその家族のための行為

であるから、賞賛されるべきことである。


だから、経営者は臨済宗の僧侶と同様に、

尊敬される存在であり、そうならなければ

ならない、というものです。


私は小さな組織で活動しているので、その

ことはたいしたことはありませんが、これ

まで私がお手伝いしてきた会社経営者の多

くは、数十人から数百人の従業員さんと一

緒に働いており、その従業員の方たちの生

活を支える立場に就いていることそのもの

は、稲盛さんのおっしゃるとおり偉業であ

ると思います。


だからこそ、私が指摘する経営者のあるべ

き姿も実践することが難しいものになるの

だと思います。


私は、会社経営者の方に対しては批判的に

なっているように感じている方もいるかと

思いますが、それは、軽蔑しているからで

はなく、その逆で、尊敬する存在だからで

す。

 

 

 

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