鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

劣等感は経営者の敵

先日、著名な心理カウンセラーのKさんの

ブログを読んで、気になることがありまし

た。


(ご参考→ https://goo.gl/cqmQiQ


Kさんが、「子どもを虐待する親は神」と

ブログで書いたことが炎上したようです。


Kさんの言葉は誤解を生みやすい表現だっ

たのかもしれませんが、炎上したのは、そ

れが理由ではないと思います。


Kさんは、人はもともと他人を傷つけてし

まう存在であり、その現実を受け入れるこ

とが大切であり、また、他人を傷つける存

在であっても、そのことが人間の存在価値

を否定することではないと、主張していま

す。


しかし、劣等感の強い人は、このKさんの

主張には過剰に反応するようです。


そのような人たちは、自分にはもともと存

在価値がないので、常によいことをしてい

なければ評価されないと考えているようで

す。


そこで、子どもを虐待する親の存在価値を

認めようというKさんの考え方は、日々、

歯をくいしばって、悪いことはせず、よい

ことだけをしている自分の努力が否定され

ていると感じてしまうのでしょう。


では、なぜこの件が気になったのかという

と、ビジネスにたずさわっていると、あち

らを立てればこちらが立たないという岐路

に立つことが、頻繁にあるからです。


私がこれまでお会いしてきた中小企業経営

者の方の多くは、このような経験を何度も

経ているので、ある意味、他人から陰口を

言われたり、自分を批判しているという人

の存在を受け入れています。


でも、それに耐えられるのは、自分を批判

している人以上に、自分を評価している人

もいるという自信があるからでしょう。


陰口をいう人の存在の多さは、経営者に

とって勲章なのかもしれません。


もちろん、100人中20人の人に嫌われ

る覚悟で80人の人をよころばせようとし

て決断したことが、後になって、20人の

人しかよろこばず、80人の人から嫌われ

てしまうことがあるかもしれません。


でも、それは結果論です。


もっとも避けなければならないことは、嫌

われる相手が増えることを恐れて、決断す

ることから逃げることです。


経営者の方が決断から逃げることは、すべ

ての人から批判されることになります。


当然、批判されたり嫌われたたりしたら、

自分の存在価値がないと考えている人は、

経営者は務まらないでしょう。


よい経営者になるには、自己肯定がしっか

りできることが条件になるということを、

Kさんのブログを読んで、改めて感じまし

た。

 

 

 

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