鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

規則を作るだけでは意味がない

先日配信された、私が制作しているポッド

キャスト番組で、経営コンサルタントの松

下雅憲さんが、飲食店でのSNSの使用に

ついてお話ししてくださっています。


徐々になくなりつつありますが、飲食店で

は、著名人が来店したことを従業員がSN

Sに投稿し、会社が謝罪するということが

起きています。


(ご参考→ https://goo.gl/jupDy5


問題となるのは、そのようなものだけでは

ありませんが、従業員のSNSへの投稿が

原因で、大問題に発展するリスクを飲食店

は抱えています。


そこで、飲食店では、従業員に対してSN

Sの使用を禁止するということも考えられ

ますが、松下さんは、単に禁止しただけで

は、問題をなくすことはできないとお話し

されておられます。


人は、理性だけで動くのではなく、感情に

も動かされるので、規則を破ってしまうこ

ともあり得るということを、店長は認識し

なければならないそうです。


そこで、もし、SNSを禁止するという規

則を作ったのであれば、それだけでなく、

なぜ、SNSを禁止するのか、それを破る

ことでどのような問題が起きるのかという

ことを、日ごろから機会を作って話をしな

いと、規則が破られる可能性が高くなると

いうことでした。


このことは、多くの方が理解できることで

すが、店長は忙しさを理由に、規則を作っ

てそれを説明するだけに終わってしまうこ

とも多いのではないかと思います。


ただ、規則を守って欲しいと考えつつ、そ

れを守ってもらうための働きかけは行わな

いのであれば、対応が不十分ということに

なってしまうでしょう。


ところで、最近、官庁で障害者の方の雇用

者数が水増しされていたことが問題になっ

ています。


これは、単に、官庁の職員が規則を守らな

かったり、障害者の方の就労の機会を奪っ

たりしたということだけでなく、職員が、

虚偽の報告をしたという点に問題があると

私は考えています。


なぜ、法定雇用者数を守らなければならな

いのかという、その規則の背景まで職員が

理解していれば、表面的に雇用者数をとり

つくろうとすることは起きにくくなったの

ではないかと思います。


すなわち、問題の起きた官庁では、規則を

守ることが目的になっており、規則の本当

の目的がよく伝わっていなかったという、

悪い事例が起きたのだと思います。


だからこそ、私は、管理者のスキルが、官

民を問わずに必要になっていると考えてい

ます。


規則だけを掲げるたけでよいのであれば、

管理者としてのスキルは不要です。

 

 

 

 

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