鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

話し言葉では伝わらない

 

先日、経営コンサルタントの小山昇さんの

ポッドキャスト番組に、燃料販売業の株式

会社エネチタの社長の後藤康之さんが、ゲ

ストとしてご出演され、事業計画について

お話しておられました。


(ご参考→ https://goo.gl/Y1mHr7


すなわち、経営者は部下に指示をしても、

部下が指示通りに動いてくれないと感じる

ときがあるが、話し言葉では自分の意思は

部下には伝わらない。


そこで、事業計画書を作成し、自分の意思

を明文化し、きちんと経営者の意思が伝わ

るようにしなければならない、というもの

です。


これについては、「理解はできるが、実践

することは面倒」と感じる経営者の方もい

ると思います。


確かに、頼みごとをするために、それを、

いちいち文字にすることは面倒です。


しかし、それは、個人対個人の頼みごとと

考えるからだと私は考えています。


会社で行う経営者の指示は、事業活動にお

ける、トップから組織構成員への指示であ

るということを考えると、「話し言葉で理

解してほしい」と考えることは、ちょっと

手抜きと言えるでしょう。


確かに、比較的少人数で事業活動を行って

いる会社では、お互いに阿吽の呼吸で意思

が伝わる場合も多いでしょう。


そこで、わざわざ事業計画を作り、経営者

の意思を明確化する必要性はあまり感じな

いでしょう。


ただ、事業活動は組織的な活動であると考

えれば、コミュニケーションに手抜かりが

あると、効率的な活動の妨げになります。


それは、組織の規模が大きくなってくるに

つれて、顕著になってきます。


私は、事業計画を作ることが経営者の重要

な役割とこれまで述べてきましたが、それ

は、事業活動が組織的な活動となるように

するために欠かせないという面もあるから

です。

 

 

 

 

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