鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

利益=売上ー仕入ー経費

今回も、前回に引き続き、古屋悟司さんの

ご著書、「『数字』が読めると年収がアッ

プするって本当ですか?」から、私が注目

したところをご紹介したいと思います。


過去の古屋さん自身である主人公は、花屋

を開業した時、古屋さんが以前出版したご

著書、「『数字』が読めると本当に儲かる

んですか?」のタイトル通り、「『数字』

が読めると本当に儲かる」を実感したそう

です。


すなわち、古屋さんは会計が苦手であった

ものの、損益計算書は足し算と引き算で作

られていること、損益計算書に出てくる専

門用語は難しいけれど、「利益=売上ー仕

入ー経費」という構造を理解できれば、売

上総利益や営業利益などの専門用語の意味

が分かるようになったそうです。


このことがターニングポイントとなり、利

益を増やすには、売上だけでは決まらない

ということを、古屋さんは理解できたそう

です。


そこで、自社が赤字だったときの損益計算

書を見て、その期はどれくらい売上を増や

し、どれくらい経費を減らせば、利益が出

るようになったのかということも理解でき

るようにったそうです。


したがって、赤字の時の損益計算書から、

黒字となる理想の損益計算書にするために

はどうすればよいかということが分かるよ

うになったということです。


このことによって、古屋さんは、その理想

とする損益計算書を目標にして、商品の値

上げや経費の削減などを試してみたくなっ

たそうです。


今回の記事のひとつめの結論は、「利益=

売上ー仕入ー経費」(または、「売上=仕

入+経費+利益」)という構造を理解でき

ると、利益を得るためには何をすればよい

かという方法が具体的にわかるようになる

ということです。


そして、ここからは、古屋さんの本には書

かれていないのですが、私が、これまで、

中小企業の事業改善のお手伝いをする中で

助言していることを述べます。


すなわち、赤字の会社にたいしては、「仕

入≒変動費」、「経費≒固定費」と捉え、

改善策を考えて欲しいと助言しています。


これを言い換えれば、経費は固定的なあ

り、売上が多くても少なくても変わらない

から、売上と仕入の差、すなわち粗利益

(=売上総利益)が経費を上回るような戦

術を実践しましょうということです。


しかし、売上を増やすことが難しい場合も

あるので、そのようなときは、粗利益を下

回るように経費を減らすように工夫してみ

ましょういうことです。


これが、ふたつめの結論です。


損益計算書は、とっつきにくい専門用語が

あるかもしれませんが、構造さえ理解でき

れば、改善のために何をすればよいかとい

うことが分かるようになるということを、

古屋さんの本を読んで感じました。

 

 

 

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