鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

自分で自分に勲章を与える

事業活動で失敗があったき、よく、「そう

いうつもりではなかった」ということを話

す方がいますが、私は、ビジネスにかかわ

る方が、そのようなことは口にすべきでは

ないと考えています。


それは、失敗の言い訳をしてはならないと

いう意味ではありません。


ビジネスのかかわる方のほとんどは、ビジ

ネスを成功させたいと考えているわけです

から、図らずも失敗してしまったときに、

「そういうつもりではなかった」というこ

とを持ち出しても、それは分かりきってい

ることなので、あまり意味がないと思いう

ことです。


そして、これもすでに多くの方が述べてい

る通り、仮に失敗してしまうことがあって

も、失敗の経験が糧となって、次の機会に

事業を成功させることにつながる訳ですか

ら、前向きにとらえなければなりません。


ただ、失敗にどう向き合うかという点で、

人によって対応が分かれていると、私は感

じています。


例えば、イエローハット創業者の、鍵山秀

三郎さんは、メールマガジンで、次のよう

に述べておられます。


「複写はがきを書き始めてから、控えは3

万枚を超えました。


使いきったボールペンの替え芯も、片手で

やっとにぎれるほど溜まりました。


そんな替え芯を溜めても、人様から見たら

何の価値もないかもしれません。


でも私にとっては、何物にも代えがたい宝

物になっております。


3万枚以上のはがきを人様に書かせていた

だいたという事実は、私が私に与えた勲章

だと思っています」


複写はがきとは、説明するまでもないと思

いますが、はがきに文字を書くと、カーボ

ンによってはがきの控えに同じ文字が写さ

れるので、はがきを投函しても同じ内容の

控えが手もとに残るはがきのことです。


鍵山さんが複写はがきを書く目的は、お取

引先や知人の方との親交を深めるためで、

それが、「塵も積もれば山となる」で、3

万枚以上にもなった、ということのようで

す。


そして、鍵山さんは、イエローハットの事

業を軌道にのせるまで、何度も失敗をご経

験されておられるようですが、そのたびに

「そんなつもりではなかった」ということ

を述べるまでもなく、その「勲章」が鍵山

さん自身を奮い立たせてきたのではないか

と、私は考えています。


ところで、以前、ブログを書くことで事業

を改善する手法を薦めておられる、経営コ

ンサルタントの板坂裕治郎さんのご著書を

紹介したことがありました。


(ご参考→ https://goo.gl/pibjto


板坂さんによれば、毎日ブログを書くこと

を1年間続けることができる人は、4%し

かいないそうです。


(ご参考→ https://goo.gl/uCbdbo )


ということは、ブログを毎日書くことを1

年間続けただけでも、勲章になるのではな

いでしょうか?


そういった事実は、客観的であり、誰も否

定することはできません。


ましてや、「そんなつもりはなかった」と

いうことを口にする必要もありません。


失礼ながら、私を含めて日本の99%の経

営者はカリスマ経営者ではありません。


そうであれば、勲章となる事実を積み重ね

るということは、とても効果的な手段にな

ると私は考えています。

 

 

 

 

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