鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

木こりとサトリ

先日、岡山県倉敷市にある真言宗の寺院、

高蔵寺の住職の天野高雄さんのメールマガ

ジンを読みました。


(ご参考→ https://goo.gl/aZgqBW


「仏教説話に『木こりとサトリ』というも

のがあります。


サトリとは架空の獣のことで、誰もが獲物

として狙っている希少な珍獣です。


ある日、木こりが、木の伐採のために山中

に入っていったところ、偶然、サトリと遭

遇します。


そこで、木こりがサトリを捕獲しようと、

持っていた斧を構えると、サトリは『その

斧で俺を殺す気だな』とつぶやきました。


構わず木こりが動くと、サトリは、『ん、

ちょっと不安になってるな』などと、木こ

りの心中をすべて読み解いてしまいます。


何をやろうとしても的中しているので、木

こりは、とうとうあきらめて、サトリに構

わず、当初の目的の、斧で木を倒すことに

専念します。


すると、振り下ろした斧の刃が外れて、そ

ばにいたサトリに当たり、ついには仕留め

ることが出来たのです」


この説話は、ビジネスにもそっくりあては

まると思います。


「木こり→経営者」、「サトリ→名声・評

価」と置き換えれば、よく分かると思いま

す。


すなわち、経営者が名声を求めて活動しよ

うとすると、周りの人たちにその下心が読

まれてしまい、かえって名声を得られなく

なります。


でも、邪心を持たずに、真摯に本来の事業

運営に専念すると、いつしか名声が得られ

るということだと思います。


でも、私自身も含め、人は、どうしても見

返りを求めたくなる習性があるようです。


このようなことは、私が述べるような資格

はありませんが、心を鍛えることによって

純粋に経営に没頭できるようになり、その

ような人が経営する会社に対しては、多く

の協力者が現れるようになり、やがて、事

業が成功し、その経営者も評価されるよう

になるのでしょう。


ところで、ここから述べることは、やや、

こじつけ気味な面もありますが、私は、経

営者はプロセスにこだわるべきと、機会が

あるごとに述べてきました。


できるだけ近道をして、結果だけを得よう

と考える経営者の心の中には、早く名声を

手にしたいという気持ちも、少なからずあ

るのだと思います。


でも、きちんとしたプロセスを得ないで、

仮に事業が成功したとしても、私は、それ

はくじを引いて当たったようなものとしか

評価されないと思います。


真に経営者が評価されるためには、きちん

とした経営者の努力の跡(=プロセス、ま

たは、プロセスの確立)が欠かせないと、

私は考えています。

 

 

 

 

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