私に対して、どのようなコンサルティング
をするのかときかれることがありますが、
そのようなときは、組織力を向上させるコ
ンサルティングをすると答えています。
これに対して、よく、人材育成をすること
と間違えられることがあります。
組織力を向上させるには、構成員の能力が
高いことが望ましいですが、構成員の能力
が向上していなくても、組織力は向上させ
ることはできます。
では、組織力とはどういうことを指すかと
いうと、よく言われている、「人が集まる
と、そのことによって発揮される力は、１
＋１＝２ではなく、３以上になる」という
ものです。
この具体例は、以前、ご紹介した、人材育
成家の沖本るり子さんのご著書の内容に該
当するものがあります。
（ご参考→ https://goo.gl/Bgxfaj ）
すなわち、かつて、沖本さんが会社に勤務
していた時代に、営業マンとしての能力が
高いものの、伝票の入力が不得手な部下が
いたそうです。
そこで、沖本さんは、その部下に伝票を正
確に入力するようになってもらうことより
も、営業に専念してもらうことの方が会社
全体としてメリットがあると考え、その部
下の伝票は、伝票の入力が得意な別の部下
に代わってもらうようにしたそうです。
こうすることで、その部下の営業成績はさ
らに向上した、というものです。
この例のように、組織では、複数の人が協
力し合って、お互いに不得手なことを補う
ことができ、大きな力が発揮できるように
なります。
これは単純な例ですが、私は、さらに、会
社の特徴や、事業内容、経営環境などを勘
案し、どういった施策が適切かということ
を分析し、提案しています。
会社の業績を高めるためには、高度な経営
戦略を実施したり、優秀な人材を育成した
りすることが必要と考えている経営者の方
は多いと思います。
そのようなことも業績を高めることにつな
がりますが、その前に、組織としての力を
十分に発揮することの方が、より短期間で
容易に成果を得られるようになるものと、
私は考えています。
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