鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

経営戦略と組織の能力

前回は、組織の能力を向上させることの大

切さについて説明しましたが、この、組織

の能力を向上させることよりも、売上を得

るための施策や、何らかのツールを使って

事業を改善することを重視する経営者の方

は少なくないようです。


その理由としては、何らかの手を打ってか

ら、直ちに効果を得たいということだと思

います。


ただし、実施して直ちに効果が得られるも

のは、えてして、その効果は長続きしませ

ん。


一方で、会社の事業は半永久的に続くもの

ですので、効果が長続きしないものを多く

実施することは、あまり得策とはいえませ

ん。


そこで、組織の能力を向上させるための施

策が、より大切になるということになりま

す。


ここまでは、組織の能力向上の効果が得ら

れる期間について述べてきましたが、組織

の能力を向上させることの利点は、期間が

長いということだけではありません。


事業改善のための施策のうち、難易度のよ

り高いものを実践しようとするときは、そ

の分だけ、高い組織の能力や、構成員の能

力が必要になります。


すなわち、これも当然のことですが、何ら

かの施策を実施したり、ツールを導入する

だけでは、業績は上がらないので、早晩、

組織の能力を向上させることが必要になり

ます。


時には、緊急的に直ちに収入を増やすため

の施策を優先させなければばならないこと

もありますが、中長期的には、組織の能力

を高めることは避けられません。


むしろ、「社長の役割=組織の能力を向上

させること」と考えて事業運営にあたるこ

との方が、より短期間で安定した業績を得

ることにつながるのではないでしょうか?


なお、組織の能力の重要性については、以

前、ご紹介したVRIO分析の中でも言及

していますので、ご関心のある方はご参照

いただきたいと思います。


(ご参考→ https://goo.gl/1dnSgv

 

 

 

 

 

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