鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

牽引型より調整型のリーダーシップ

これまで何度か、リッカートが提唱した、

リーダーシップに関する組織の管理システ

ムについて述べてきました。


(ご参考→ https://goo.gl/ZfL56j


リッカートによれば、管理システムは、権

威主義・専制型、温情・専制型、参画協調

型、民主主義型の4つが示されています。


ただし、組織の状況や、おかれている環境

によって望ましいリーダーシップのあり方

は変わるため、どれが優れていて、どれが

劣っているとは言えませんが、彼は民主主

義型のリーダーシップがしかれている会社

の業績が最もよいとしています。


今回、リッカートの管理システムに言及し

たのは、リーダーシップについて、民主主

義型をイメージしている経営者が少ないと

感じたからです。


すなわち、民主主義型の管理システムで

は、リーダーは意思決定に関与する度合い

が低いので、そのような状態ではリーダー

シップを発揮しているとあまり感じること

ができないからではないかと思います。


やはり、会社経営は、経営者が陣頭指揮を

とって、その指示に基づいて従業員が動く

べきと考えている方が、まだ、多いと思い

ます。


ただ、これも多くの方が理解されていると

思いますが、現在の経営環境は複雑で変化

も激しくなっています。


そういう時代にあっては、個々の活動につ

いては、従業員自身が判断して、経営環境

に即した活動をしてもらうことの方が望ま

しいと言えます。


そうなると、経営者の役割は、会社の基本

的な方針を示したり、人材育成などの、土

台の部分の整備が主なものになります。


ちなみに、このようなリーダーシップにつ

いては、シンクタンク・ソフィアバンク代

表の藤沢久美さんが、藤沢さんのご著書、

「最高のリーダーは何もしないー内向型人

間が最強のチームをつくる!」でも示され

ておられます。


(ご参考→ http://amzn.to/2o0WNVb


今回の記事の結論は、現在のあるべきリー

ダーシップは、牽引型より調整型というこ

とです。


これを言い換えれば、現在は、よい商品を

売る(よい製品を造る)ためのリーダー

シップよりも、よい人材を育成するリー

ダーシップが求められる時代になっている

ということです。

 

 

 

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