鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

成長は適切なマネジメントの結果

今回は、ドラッカーの著書、「マネジメン

ト」( https://amzn.to/2R30fh4 )に、私

が気になったことが書かれていたので、そ

の指摘をご紹介したいと思います。


「株式市場は、成長企業の株式を成長企業

であるがゆえに高く評価すべきではない。


成長そのものを目標にすることは、間違い

である。


成長は、適切なマネジメントの結果でなけ

ればならない」


このドラッカーの言葉は、多くの方が賛同

されると思います。


そして、私は、特に「成長は適切なマネジ

メントの結果でなければならない」という

指摘が肝であると思います。


ドラッカーも成長そのものを否定はしてい

ないと思いますが、いわゆる、運やまぐれ

で会社が成長することもあり、その場合は

必ずしも「マネジメントの結果」ではない

ので、これをドラッカーは評価できないと

指摘しているのでしょう。


このことも多くの方が理解されると思いま

すが、今回、このドラッカーの指摘をとり

あげたのは、経営者の方のなかで、追い風

に乗って会社を成長させたものの、しっか

りとしたマネジメントスキルを持っていな

かったために、追い風がふかなくなったと

たんに、業績が悪化してしまったという会

社を少なからず見て来たからです。


その一方で、経営者には結果責任があるの

で、マネジメントスキルを持っていない経

営者であっても、会社の業績を伸ばした場

合は評価できることになりますが、多くの

場合、それは、短期間だけの評価に限られ

るでしょう。


会社は半永久的に続く前提で事業を行って

いる以上、ドラッカーの指摘の通り、「成

長そのものを目標にすることは間違い」で

あり、「成長は適切なマネジメントの結果

でなければならない」ということになるで

しょう。

 

 

 

 

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