鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

信用保証協会の活用

中小企業が融資をしてもらいたいのに、な

かなか融資をしてもらえない原因に、業績

悪化以外のものがあります。


そのひとつは、自社を担当する銀行職員が

忙しくて、自社の融資相談になかなか時間

を割いてもらえない場合や、担当職員があ

まり融資事務が得意でなく、融資に関する

話をきいてもらえない、融資の相談をして

もしばらく返答をもらえないということが

あります。


そういう場合の対処法として、信用保証協

会に直接相談する方法をお薦めします。


信用保証協会の保証を利用する場合、一般

的には銀行を通して保証の申し込みをしま

す。


ただし、東京信用保証協会のように、一部

の信用保証協会では、保証をして欲しい会

社から直接保証の申し込みを受け付けてい

ます。


また、そうでない信用保証協会も、相談そ

のものは受け付けており、保証できそうな

案件であれば、改めて銀行を通して正式な

保証の申し込みをするように伝えられるで

しょう。


いずれにしても、信用保証協会に相談済み

という融資案件であれば、銀行も積極的に

取り上げてくれることになるでしょう。


そして、信用保証協会に相談する利点は、

銀行よりも余裕をもって相談に応じてもら

える点です。


現在、多くの銀行は合理化を進めており、

職員にあまり時間的な余裕がなくなりつつ

あります。


一方で、信用保証協会は、決して忙しくな

い訳ではありませんが、銀行よりも余裕を

もって相談に応じてもらえます。


そこで、銀行の担当者がなかなか会ってく

れない、銀行の人に相談しても返事が遅い

と感じている経営者の方は、自社の地域に

ある信用保証協会へご相談されることをお

薦めします。


なお、融資の相談をする場所として、信用

保証協会以外にも、商工会や、自治体など

があります。


そのような機関がまったく役立たないわけ

ではありませんが、信用保証協会は相談に

きた会社を保証する(与信の権限がある≒

融資する権限がある)という点で、大きく

異なります。


銀行以外で与信権限を持っている機関は信

用保証協会だけなので、権限を持っている

相手に直接相談できるという点も、大きな

メリットであると思います。

 

 

 

 

 

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