鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

起業で劣等感は満たせない

先日、ある女性の税理士の方とお話しをし

ました。


その方は、税理士の資格を得るために、専

門学校に通っていたのですが、同じ学校の

受講生の方の中には、「税理士になれば、

自分は価値のある人間になれる」と考えて

いる人が少なくなかったとお話しされてお

られました。


そして、そのような劣等感を持った人は、

無事に税理士試験に合格できればまだよい

のですが、いつまでも合格できないでいる

と、ますます劣等感を強く感じてしまい、

精神的な病になってしまう人もいたという

ことです。


ここまで書けば、懸命な読者の方は、「資

格と同じように、劣等感を埋めるために起

業することはよくないということを言いた

いのだろう」ということが伝わると思いま

すが、その通りです。


経営者は他の人のお手本になるべき存在で

あり、また、リーダーとして、事業にかか

わる人たちに手を差し伸べる役割がありま

す。


でも、経営者の劣等感が強いと、つまると

ころ、我田引水的になり、リーダーとして

の役割を果たせず、事業もうまくいかなく

なります。


確かに、経営者は尊敬されるべき存在なの

ですが、それは、当然に、それだけの責任

を負った上で、それを果たしているからで

す。


でも、他の人から評価されたい、注目され

たいという思いが強いと、経営者としての

役割を十分に果たすことができません。


これは、私にも言えることなのですが、

リーダーになる人は、他の人によろこんで

もらえることを自分のよろこびにしなけれ

ばならないということを、税理士の方のお

話しを聞いて、改めて感じました。

 

 

 

 

 

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