鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

Jカーブ

経営コンサルタントの野崎美夫さんのご著

書、「普通の人が天才になれる!Jカーブ

の法則-世の中を支配する不思議な曲線」

( https://amzn.to/2TvfcJX )を拝読しま

した。

 

ご著書の内容は、成功者は成功してから評

価を受けているが、成功に至るまでには人

には見えないところで努力をしてきている

ので、いま、成功していない人も、根気強

く努力を続けていれば、Jの文字のように

やがて上昇できる、というものです。


この内容は、多くの方が容易に理解できる

と思います。


その一方で、「起業したらすぐに成功者に

なれる」という前提で私のところにご相談

に来る人も少なくありません。


確かに、規制緩和が進み、起業しやすい環

境にはなって来ましたが、起業しやすくな

るということは機会が平等になったという

ことであり、必ずしも誰もが成功者になれ

る、すなわち結果平等になるということで

はありません。


でも、起業したら成功者になれると短絡的

に考えてしまう人がいる理由は、明確には

わかりませんが、功名心の強い人が、その

功名心の強さのために、冷静な判断ができ

なくなってしまうのだろうと、私は考えて

います。


(ちなみに、同様のことを、経営コンサル

タントの板坂裕次郎さんも感じているよう

で、板坂さん流に「なんで、社長になるた

めの試験がないんじゃろうか?」と、ブロ

グ( https://goo.gl/9HMb8Y )に書いてお

られます)


とはいえ、ときどき書店に行くと、「すぐ

に成功者になれる」といった煽るようなタ

イトルの本がたくさん売られており、こう

いった、人の心の隙を狙うようなビジネス

も増えていることが影響しているのかもし

れません。


これも、「『成功ノウハウ』を売って、い

ちばん成功しているのは誰か」ということ

を冷静に考えれば、本当に大切なことは何

かということも容易に理解できると思いま

す。


そして、規制緩和が進んでいるからこそ、

起業家は「起業するには何が大切か」とい

う真贋を見分ける目を持つことが、ますま

す大切になっているということであり、こ

れが今回の記事の結論です。

 

 

 

 

 

※この記事はメールマガジンでも配信して

います。ぜひ、ご登録ください。→

http://yuushi-zaimu.net/conference/

 

 

 

 

 

 

f:id:rokkakuakio:20190312151112j:plain