先日、ベストセラー作家の本田健さんの
ポッドキャスト番組を聴きました。
(ご参考→ https://goo.gl/3ft7YJ )
番組の中で、リスナーからの、「作家にな
るにはどうすればよいか」という質問に対
し、本田さんは、「作家は、自分の伝えた
いと考えることだけを伝えようとしがちだ
が、それは、必ずしも読者が知りたいこと
とは限らない、そこで、自分が伝えたいこ
とが、本の初版部数である5,000人以
上の人が知りたいと思うような状態になら
なければ、作家になることができない」と
答えていました。
本田さんがご指摘していたように、作家志
望者だけでなく、人は、自分が言いたいこ
とだけを伝えようとしがちです。
これは経営コンサルタントにも当てはまる
のですが、クライアントの粗が目につくた
びに、それを改善を要する点として指摘し
てしまいがちです。
でも、すべての改善点を指摘することが、
直ちにクライアントの事業を改善すること
になるとは限りません。
ひとこと言えば、課題を出しすぎると、ク
ライアントは処理能力を超えてしまい、何
も前進しなくなります。
そこで、コンサルタントはクライアントの
全体像を俯瞰した上で、改善を要する点の
うち、現在はどれを改善することが適切か
を判断して指摘しなければ、コンサルタン
トとしては能力に欠けているということに
なります。
そして、このようなことは、一般の職場で
も見られると思います。
よくありがちなことは、上司がひとつひと
つ部下のダメ出しをすることです。
上司はよかれと思って指摘しているとして
も、それも必ずしもよいこととは限りませ
ん。
はアフターケアをする」とおっしゃってお
られます。
叱ることは肯定しつつも、叱るだけではだ
めだということです。
ちなみに、永守さんのアフターケアは様々
で、叱った部下に、手紙を書くこともあっ
たそうです。
粗の指摘だけなら誰でもできることですか
ら、改善点を見つけたら、より効率的な改
善をしてもらえるよう、効果的な働きかけ
ができるかどうかで、コンサルタントも、
経営者も評価が決まるのだと思います。
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