鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

マネージャーの仕事

業務改善・オフィスコミュニケーション改

善士、沢渡あまねさんのご著書、「マネー

ジャーの問題地図」を拝読しました。


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私は、日ごろから「管理者の役割は大切」

と伝えていることから、大いに関心を持っ

て同書を読みました。


そして、期待通り、多くの「すっきり」を

感じることができました。


というのは、「管理者の役割は大切」とい

うことは否定はできないものの、具体的に

どうすればよいのかという疑問を多くの方

が持っていると思いますが、同書では、そ

れが実例をもとに解説されています。


最も印象的だった内容は、日本語の「管

理」は、英語で「Mnagement

(やりくり)」、「Control(統

制)」、「Administration

(事務執行)」の3つがあるということで

す。


私も、米国の経営学者の著書などを原書で

読むとき、これらは区別して使われている

ことが分かるのですが、日本語ではひとま

とめに「管理」になってしまっているとい

うところが、日本では「管理とはなにか」

というところを分かりにくくしているのだ

と思います。


すなわち、管理者の役割は幅広いので、こ

れらをひとりで遂行せようとせずに、分担

すればよいということを沢渡さんは述べて

おられます。


そして、詳細は同書をお読みいただきたい

のですが、5つのマネジメントの類型と、

そのために必要な9つの行動を例示してお

り、これによってぼやっとしていたマネー

ジャーの役割がはっきりと見えるようにな

ると思います。


その次に印象に残った内容は、どうやって

チャレンジしない風土をチャレンジする風

土に変えるかということです。


具体的には、(1)とにかくチャレンジす

る領域を確保する、(2)安全に怪我をで

きる場をつくる、(3)外の風を入れる、

(4)成果だけでなくプロセスも報告する

という4つの手法を実践するとよいと、沢

渡さんは説明していいます。


これは、「チャレンジ」を「改善」に置き

替えることができると私は感じました。


したがって、改善がなかなか進まない中小

企業経営者の方も、この4つの手法を実践

することで改善が進むと思います。


よく、経営者が管理職に対して、「きちん

と現場を管理しろ」、「すぐに事業を改善

しろ」という指示は出されますが、そのよ

うな抽象的な指示は、具体的に何をすれば

よいのかということが明確でないことが、

現場が空回りをする原因になっていると思

います。


本書を読むと、そのような「???」が取

り払われますので、「管理者はどういう行

動をしたらいいのか?」という疑問をお持

ちの方は、この本をお手元に置くことをお

薦めしたいと思います。

 

 

 

 

 

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