鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

リスクに見合う事業

私の顧問先の中には、怖いもの知らずで、

危ないことに手を出してしまう方も多いの

ですが、逆に、石橋を叩いて渡るような姿

勢をとり、なかなか次の一手に打って出な

いという方もいます。


これは、考え方が一致しないということで

はなく、本人もそうすべきと理解していて

も、心理的になかなか新しいことに着手で

きないということのようです。


このような方に対しては、私はもったいな

いと思っています。


なぜなら、大きな会社組織にいると、それ

こそ、既成概念を破るようなことはなかな

か実践できない一方で、自分で起業した会

社でなら思う通りのことを実践できるから

です。


そして、機動的な対応ができる小さな会社

組織が、大企業と同じような速さで事業に

臨んでいることは、経営資源の量にまさる

大企業に負けてしまうことになります。


さらにもったいないと私が感じることは、

起業をした人は、せっかくリスクを負って

経営者になっているのに、大企業のサラ

リーマンと同じやり方で仕事を続けてしま

うことです。


起業後もサラリーマンと同じやり方で仕事

をするのであれば、経営者としてのリスク

が増えただけで、起業した意味がありませ

ん。


これを、逆に言うと、リスクを負って独立

するのであれば、そのリスクに見合う方法

で仕事をすべきということです。


実をいうと、私自身、リスクに見合う事業

展開をできないでいます。


これまで、多くの先輩コンサルタントから

積極的な事業展開を助言をされてきたので

すが、ある事情から新規顧客は紹介だけに

限って受けてきました。


本来なら、Web集客、商工会議所への訪

問などにもっと積極的になるべきで、今回

の記事は、自分自身の反省の意味もありま

す。


では、そうならないための解決策はどうい

うものがあるのかというと、やはり、起業

前に経営環境の分析と中長期計画を立てる

ことです。


漠然と「●●をしたい」という願望だけで

あれば、いまの自分がどうあるべきかが不

明確のままなので、なかなか新たな一歩を

踏み出すことができません。


できれば、中司さんのPDCA日報をとり

いれると、自分自身を見つめることができ

るようになり、着実にあるべき姿に近づく

ことができると思います。


単に、サラリーマンを辞めたいだけという

ことで起業すると、それは消極的な起業で

あり、積極的に事業展開しているライバル

に、どんどん差をつけられてしまうことに

なるでしょう。

 

 

 

 

 

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