鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

100円ショップと商品開発

九州大学大学院講師の岩下仁さんが、ポッ

ドキャスト番組で、エコー金属さんの商品

を紹介していました。


(ご参考→ https://bit.ly/2H8SxLZ


紹介していたのは、100円ショップ用の

商品のレンジフードフックで、8万個が売

れるヒット商品になったそうです。


(ご参考→ https://bit.ly/2Vm1rP1


岩下さんのお話をきいて私が気になったこ

とは、エコー金属さんのようなメーカーで

は、100円ショップで自社製品が売れる

かどうかが、ひとつの試金石になっている

ということです。


言い方を換えれば、100円ショップの店

頭に並べてもらえるような製品を開発すれ

ば、ある程度は販売が見込めるということ

です。


これは当然のことと思えるのですが、かつ

ては、ヒット商品を探り当てるには、ほぼ

自社単独で行わなければならなかったわけ

ですが、100円ショップの登場で、そこ

の商品として採用してもらえるかどうかに

より、ヒットするかどうかが見えやすく

なってきたのだと思います。


もうひとつ注目したことは、エコー金属さ

んでは、商品開発チームを作っているとい

うことです。


具体的には、会社の近くにある長岡造形大

学の卒業生の女性7人で、100円ショッ

プの主要な標的顧客である20代~30代

の女性の感性に合った商品を開発をしてい

るそうです。


これも当然のように思えるのですが、製品

開発にあたっては、機能よりもデザインを

重視しているということであり、100円

ショップのヒット商品を開発しようという

強い姿勢の現れでしょう。


逆に言えば、もし、100円ショップがな

かったとしたら、同社はデザインを重視す

る商品開発に、軸足を移すきっかけが得ら

れなかったかもしれません。


以上のことをまとめると、100円ショッ

プのおかげで、メーカーと消費者の距離が

縮まってきているということだと思いま

す。


これは、メーカーから見れば売れる商品が

明確になることであり、消費者から見れば

欲しい商品を買えるようになることなの

で、お互いにうれしいことです。


その効果もあってか、100円ショップの

大手4社の2017年度の売上高は730

億円で、5年前から35%増加しているそ

うです。


そして、今回の記事の結論ですが、製品を

つくったり、商品を売ったりしている会社

は、消費者の要望を分かっていると考えて

いるようで、実は、それは売る側の思い込

みのことも多いと私は考えています。


もちろん、消費者は、専門的な知識がない

ので、実現できない、あるいは法令などで

禁止されているような要望を述べることも

あると思います。


ただ、もの余りの時代では、機能よりもデ

ザインなどの、2次品質、3次品質を重視

するようになっています。


(ご参考→ https://bit.ly/2vMU6sg


でも、そういった商品開発は、まだ進んで

いないと私は感じています。


なぜなら、100円ショップというカテゴ

リーの成長は、消費者の意見を採り入れる

商品開発をしているからです。

 

 

 

 

 

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