鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

経営者が晩節を汚さないようにするには

先日、日経ビジネスに、稲盛和夫さんに関

する記事が載っていました。


(ご参考→ https://bit.ly/30pp7Re


記事によれば、戦後の日本にはすばらしい

経営者がいたものの、最後には自ら創業し

た会社を破たんさせたり、または、会社か

ら追放されてしまう人が多いのはなぜかと

稲盛さんは考えていたそうです。


結論としては、例えば、京セラは半導体

業が盛んになるにしたがって業績を上げた

ものの、同社の経営者はたまたま稲盛さん

だったのであって、ほかにも稲盛さんと同

様の才能を持っている経営者がいたはずだ

と、稲盛さんは考えているそうです。


しかし、業績がよい会社の経営者は、それ

は自分の手柄と思ってしまうために、その

ことが経営者の判断を誤らせてしまうとい

うことです。


ひとことで言えば、「欲が人の目を曇らせ

る」ということであり、これは多くの人が

理解できることだと思います。


ただ、これは実践することはむずかしいと

も思っています。


記事によれば、「(稲盛さんが)日本航空

の経営再建中、東京の定宿にしていたホテ

ルでは、朝食が豪華過ぎて量も多いという

ことから、稲盛氏自ら、近くのコンビニエ

ンスストアで数百円の弁当を毎朝のように

買い求め、ホテルの部屋で食べていた」そ

うです。


これは本の一例で、稲盛さんは自分自身に

とても厳しい人といういことは多くの人が

ご存知の通りです。


しかし、稲盛さんのような考え方を持つこ

とができる経営者の方は、実は少ないとい

うのも実態のようです。


やはり、事業を大きくするということその

ものが難しいことであり、それを実現でき

たとしたら、自分の手柄であると認識した

くなったり、それなりの報酬を得ようとし

たりすることも、ある意味、自然と言える

でしょう。


そして、成功者が富と名誉を手にすること

ができるということも、自由主義経済で経

済活動が発展する原動力にもなっていると

いうことも事実だと思います。


そうは言っても、前述の通り、成功者であ

る稲盛さんは、それは自分の手柄ではなく

て、たまたま自分が京セラの経営者であっ

たと考えているところに、稲盛さんの偉大

さがあるのでしょう。


事業を成功させることそのものが難しいこ

とである上に、「晩節を汚さない」ように

することはさらに難しいことですので、私

としては、稲盛さんのような考え方をする

経営者の方が増えていっていただきたいと

祈るしかないと思っています。

 

 

 

 

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