鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

「量産型」が「シャア専用」を凌ぐ

早稲田大学大学院教授の長内厚さんが、先

日、ダイヤモンド社に、「ファーウェイ騒

動で考える『量産型』が『シャア専用』を

凌ぐ理由」という論文を、寄稿していまし

た。


(ご参考→ https://bit.ly/2QvGJqa


これも改めて説明する必要はないとは思い

ますが、「シャア専用」とは、SFアニメ

ガンダムの主人公のライバルであり、パイ

ロットとして高い才能を持つシャアが搭乗

する、量産型より3倍の性能の高いモビル

スーツ(≒ロボット)のことです。


そして、主人公のアムロが搭乗するモビル

スーツのガンダムも、シャア専用と同様に

高性能のモビルスーツですが、両者は局地

的な戦いでは威力を発揮したものの、戦争

の大勢を決めたのは、圧倒的な数を占める

量産型モビルスーツであると考えると、長

内さんは述べています。


さらに、このような状況は、現実のビジネ

スの世界にも当てはまり、「スマートフォ

ン市場の黎明期はアップルのiPhone

のように、トップエンドの商品が市場を切

り拓いてきた。


しかし市場の成長とともに、企業の収益を

下支えし、次の開発投資の原資を生み出す

のは、いつもミドルからローエンドといっ

た、いわゆる量産型モデルである」とも、

長内さんは述べています。


この記事を読んで、私はいくつか学ぶべき

点があると思いました。


そのひとつは、ボストンコンサルティング

グループの提唱した、プロダクト・ポート

フォリオ・マネジメント(PPM)にあて

はめると、シャア専用は「花形」であり、

量産型は「金のなる木」ということです。


(PPMについては、こちらをご参考にし

て下さい。→ https://bit.ly/2VVE760


会社経営者からみると、ついつい「花形商

品」に目が行きがちですが、実は、会社の

利益の多くを稼いでいるのは、地味な「金

のなる木」の商品だということです。


だからといって、会社は地味な「金のなる

木」だけを売ればよいのかというと、やは

り、「花形商品」がなければ、新たな市場

は生まれないので、花形商品に力を入れる

必要はあります。


しかし、花形商品は開発にお金もかかる上

に、必ずしもヒットするとは限らないとい

うデメリットもあります。


要は、両者のバランスが大切ということで

す。


今回の記事の結論は、自社の販売している

製品で、収益を得ている商品(事業)は何

か、そして新たな市場を開拓している商品

(事業)は何かを把握し、さらに両社のバ

ランスを検討することが大切ということで

す。


量産型は、日ごろはスポットが当たりませ

んが、それでも重要な役割があるのです。

 

 

 

 

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